ゼレンシキー大統領、ウクライナは露の侵略に向け準備していたと説明
ウクライナのゼレンシキー大統領は、同国政権はロシアの侵略に対する抵抗の準備をしていたとしつつ、しかし、敵に国家防衛の行動パターンを知られないようにするために、準備していることは発表しなかったと発言した。
ゼレンシキー大統領がCNNとロイターへのインタビュー時に発言した。
ゼレンシキー氏は、「私たちが今どのように活動しているか、どのように対応しているか、ウクライナ軍がどのように活動しているか、あなた方皆が目にしているだろう。それが私たちがあらゆることに準備していたことを示す例だと思う。私たちは(編集注:ロシアの侵略開始に向けて)準備していたが、しかし、準備の際に、準備していることを敵に教える必要はない。私たちは準備している、ここではこういう風に行動する、ここではこうする…といったことを私たちが皆に話さなければいけない状況というのは、私はとても気に入らなかった。私たちには、国家防衛の6つのシナリオがあった」と説明した。
また同氏は、戦争への準備の一環で、軍人への給与増加、武器確保、兵役条件改善といったあらゆる可能な措置を取ってきたと伝えた。
さらに同氏は、そのためには、国の経済が機能しなければならなかったが、西側諸国の報道によってパニックが生じ、経済が低迷したと強調した。同氏は、「人々、外交官、企業の代表者たちが移動し、お金を引き出し、フリヴニャが下落し始めた。不安定化が起きたのだ。自国の経済を損なうのだ。もし戦争の脅威があったとしても(それはウクライナにずっとあった)、あなたは2014年からずっと地下で暮らすことはできないだろう。あなたは、這い出て、働き、経済を高め、国家を築かなければならない。それがとても大切なことなのだ。私たちは、経済が安定するように行動してきた」と説明した。
同時に同氏は、戦争へ向けた準備の際には、世界の首脳たちに対して、ロシアの侵攻作戦を理解するために、通信傍受情報や証拠などのインテリジェンス情報を提供するよう要請していたことを明かした。