ロシアとの戦いで、ウクライナ人は孤独ではない=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は、現在の侵略国ロシアとの戦いにおいて、ウクライナには真心ある友人とパートナーたちがいると発言した。

ゼレンシキー大統領が12日未明の動画メッセージで発言した

ゼレンシキー氏は、自身が11日にポーランド国会で演説し、その際、現代世界では孤立しないこと、共通の価値を守ることがどれほど重要なのかに多くの注意を向けたと発言した。同氏は、そうすることで人々の間の境界線がなくなっていくことを感じるのだとし、「人々がより近くなるようにである。そう、私たちとポーランドの兄弟姉妹との間がそうであるように。私たちと真心あるパートナーたちの間がそうであるように。友人を持つ人は、何だってできるのだ」と発言した。

ゼレンシキー氏はまた、バイデン米大統領と話をしたとし、「この戦争を終わらせ、平和を確立することを目的に、私たちが今後どのようにロシアにさらなる圧力をかけられるかにつき協議した。ロシアは、G7の国々の普通の貿易をする機会を剥奪された。ロシアのビジネスがドルを稼げなくなり、ロシア政府の税収が減れば減るほど、ロシア軍がウクライナの人を殺せる可能性がより小さくなっていく」と発言した。

さらに同氏は、ロシア市場から主要な多国籍企業が撤退していることを喚起しつつ、ロシア政権はウクライナへの戦争を始めたことで自国を世界市場の外に追いやったと指摘した。その上で同氏は、「それは、自己封鎖、自己侮辱、自己破滅だ。モスクワの為替レートでは、1ドルはすでに200ルーブルに達した。しかし、これははじまりにすぎない。国際制裁の効力のはじまりだ。次の行動は、米国によるドルのロシアへの流入の完全禁止である。つまり、通貨の不足が始まる。つまり、レートはさらに高まる。つまり、価格が上昇する。つまり、ロシア国民一人一人が、平和の不在は自身個人への脅威であるということを感じるようになるのだ」と強調した。

同時に同氏は、ロシアのプロパガンダの影響により、ロシア国民の多くは、今後何が起こるかをまだ理解していないようだと指摘し、ロシア政権もまたそれをよく理解しており、だからこそ、インスタグラムやフェイスブックすらを含む、自由な情報源を閉じようとしているのだと発言した。

ゼレンシキー氏は、「考えることのできる」ロシア国民に対して、今後強まるであろう弾圧と対立する手段を学ぶよう呼びかけた。