アゾフスタリから約100名の民間人避難=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は1日、ロシア軍が制圧を進めるウクライナ東部マリウポリにおいて、ウクライナ側がコントロールを維持している製鉄工場「アゾフスタリ」からの民間人の避難が始まり、最初の約100人からなるグループがすでにウクライナ政府管理地域へ向かっていると伝えた。
ゼレンシキー大統領がツイッター・アカウントに書き込んだ。
ゼレンシキー氏は、「アゾフスタリからの民間人避難が始まった。最初の約100人からなるグループがすでに政府管理地域へ向かっている。明日ザポリッジャにて彼らを出迎える。私たちのチームに感謝している! 現在、彼らは、国連代表者とともに、工場敷地からの残りの民間人の避難のための作業を行っている」と書き込んだ。
なお、マリウポリのアゾフスタリ敷地内には、約1000人の民間人と軍人が滞在しており、その内約600名は負傷兵だと伝えられている。
これに先立ち、4月30日、マリウポリ防衛戦に参加する国家警護隊アゾフ連隊は、同氏製鉄工場「アゾフスタリ」から20人の民間人を避難させたと発表していた。
また、4月28日、グテーレス国連事務総長は28日、キーウ(キエフ)訪問時に、国連はマリウポリの民間人救出のために、できることは全て行うと発言していた。同日、ルビアニ駐ウクライナ国連調整官がグテーレス氏の指示を受けて、マリウポリからの避難の準備のためにザポリッジャに向かっていた。