ロシア軍、ウクライナ国境付近に弾道ミサイル「イスカンデル」展開 航空機使用増加=参謀本部
ロシア軍はウクライナ領と接するベルゴロド州に短距離弾道ミサイル「イスカンデルM」搭載発射機を展開した。
ウクライナ軍参謀本部広報室が22日6時時点の情報をフェイスブック・アカウントにて伝えた。
発表には、「敵はベルゴロド州にイスカンデルM作戦戦術ミサイル発射機を展開した」と書かれている。
また、ロシア軍が東部での進軍を停止していないとし、ウクライナ各地でミサイル攻撃、空爆を継続、特に、活発な戦闘を行っている地域の自治体の重要インフラを破壊するために、航空機の使用集中度を高めていると報告された。
ヴォリーニ方面とポリッシャ方面(北西部)では、ベラルーシ軍が諜報活動を強化しており、ホメリ州にて電子諜報手段を追加的に展開していることが確認されているという。また、ベラルーシ領からのミサイル攻撃と航空機により空爆の脅威は引き続き残っていると指摘されている。
シーヴェル方面(北部)では、ロシア軍がスーミ州とチェルニヒウ州のインフラに対して砲撃を継続(編集注:国境をまたいだ越境砲撃)。
スロビダ方面(北東部)では、露西部軍管区第6諸兵科連合軍とバルチック艦隊の部隊が、ハルキウ方面の制圧地域を維持しようとしており、ウクライナ軍を国境に到達させないために戦闘を行っている。
また、敵はドネツィク州のスロヴヤンシク方面への侵攻を再開するための準備を行っている。
ドネツィク方面(東部)では、ロシア侵略軍はウクライナ軍の防衛を突破して、ルハンシク州との行政境界線に到達しようとしている。また、ウルビウカとバフムートの民間インフラに対する空爆が行われた。
リマン方面(東部)では、活発な戦闘行為なし。複数自治体のインフラに対する砲撃あり。
シェヴェロドネツィク方面(東部)では、衝突ライン全域でウクライナ軍に対する砲撃あり。主に、シェエロドネツィクとリシチャンシクに敵の戦力が集中。
アウジーウカ方面(東部)では、敵はクラスノホリウカで損失を出した。
ザポリッジャ方面・ノヴォパウリウカ方面(南部)では、敵は制圧地のラインの防衛を固めようとしており、ウクライナ軍配置地点や民間インフラを砲撃。
ピウデンニー・ブフ方面(南部)では、ロシア軍は活発な戦闘行為を実施せず。敵は防衛ラインを維持しようとしている。
ベッサラビア方面(南部)は、状況変化なし。
ドネツィク方面・ルハンシク方面(東部)では、ウクライナ軍は敵の襲撃を9回撃退し、戦車を9両、火砲を4台、戦闘装甲車を10台、車両を2台破壊した。
ウクライナ空軍は、敵の巡航ミサイルを2個破壊、戦闘機は敵の軍用機材を12個破壊した。
なお、ウクライナでは、2月24日からロシアによる全面的侵略が続いている。