ロシア軍、ルハンシク州リシチャンシクへ激しい砲撃 犠牲者あり=各州情勢

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侵略を続けるロシア軍は、ウクライナ東部ルハンシク州への砲撃を強めており、民間人の犠牲者が増えている。ドネツィク州では、空爆とクラスター弾の使用が確認。ハルキウ州ではロシア軍砲撃により民間人3名が亡くなった。

ルハンシク州情勢は、21日、ハイダイ州軍行政府長官がフェイスブック・アカウントにて伝えた

ハイダイ氏は、リシチャンシクにつき、「砲撃は前日未明から昨日日中を通じて続いた。航空機が使われた。10軒以上の集合住宅と民間家屋、警察署が破壊された。現在、1名の遺体が発見されている。負傷した女性はすぐにクラマトルシクに運ばれた。最終的な犠牲者は確認中だ。なぜなら、昨日は、安全に移動することはほぼ不可能だったからだ」と発言した。

ハイダイ氏はまた、ヒルシケでも13軒の建物が破壊され、他、ノヴォイヴァニウカ7軒、ウルビウカで学校が破壊されたと伝えた。また、シェヴェロドネツィクの産業地区で激しい戦闘が継続していると報告した。

また、ウスティニウカ、マロリャザンツェヴェ、ビロホリウカ、ヒルシケが空爆を受け、ミコライウカ近郊で戦闘継続、ビラ・ホラ、シロティネで襲撃があったが、ウクライナ側が撃退したと伝えた。

ドネツィク州警察は、同州では空爆とクラスター弾による砲撃が確認されたと報告した

警察発表には、「占領者は、16の自治体を砲撃し、民間人を殺害し、負傷させた。54の民間施設、家屋、インフラが破壊された」と報告されている。

同州で敵の攻撃を受けたのは、アウジーウカ、ミルノフラド、ヒルニク、クラホヴェ、バフムート、トレツィク、ドルジュキウカ、シヴェルシク、ジェランネ、クラヒウカ、ホストレ、ニュー・ヨルク、オピートネ、レズニキウカ、トネニケ、ビラ・ホラ。

ロシア軍は、ドネツィク州を、航空機、地対空ミサイルシステムS-300、多連装ロケットシステム「トルナード-S」「ウラガン」、火砲、戦車で砲撃。クラスター弾も使用されたと報告されている。全部で41軒の建物が破壊されたという。

写真:国家警察

シニェフボウ・ハルキウ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、ハルキウ州では20日を通じて、ロシア軍の砲撃にて3名の住民が死亡、7名が負傷したと報告した

シニェフボウ氏は、「過去24時間、占領者たちは、ハルキウ市のキーウ地区、インドゥストリアル地区、サルチウカ地区、ネミシュリャン地区を砲撃」したとし、教育施設、交通機関関連企業が破壊されたと伝えた。また、州内では、イジューム地区、チュフイウ地区、ハルキウ地区が砲撃されたという。

また、州内の衝突ラインでは現在も戦闘が継続していると報告された。

同氏は、「ハルキウ方面では、敵は今いる防衛戦の維持に努力を集中しており、ウクライナ軍をスロヴヤンシク方面で活動するロシア部隊の後ろ側へ向かわせないようにしている。イジューム地区では戦闘が継続。ウクライナ軍は、敵の攻撃を撃退し、理想的に拠点を維持している」と伝えた。

写真:ヴヤチェスラウ・マジイェウシキー/ウクルインフォルム

その他、各州軍行政府の21日8時時点の情報をまとめた報告書における要点は以下のとおり。

ヘルソン州(南部):激しい戦闘継続。州の状況は極めて困難。

ミコライウ州(南部):21日朝、ミコライウ市で爆発あり。昨晩と今朝、シローケ共同体にて砲撃あり。犠牲者なし。ベレズネフヴァテ共同体で砲撃継続。ミコライウ地区では、オチャキウがミサイル「Kh-31A」4弾、オニクス1弾で攻撃され、農地に着弾。犠牲者なし。その他複数自治体にて砲撃あり、複数建物が損傷、犠牲者はなし。

チェルニヒウ州(北部):夜間、国境検問地点「フレムヤチュ」近くにて砲撃確認。おそらく迫撃砲。

ドニプロペトロウシク州(南部):敵は再び、クリヴィー・リフ地区の村2つを砲撃。犠牲者なし。

その他の州は相対的に平穏だった。