「ロシアはウクライナにすでに2800発以上のミサイルを放った」=ゼレンシキー宇大統領、ショッピングモールへの露軍ミサイル着弾の動画公開
ウクライナのゼレンシキー大統領は28日、ロシア軍が2月24日以降ウクライナに対して放ったミサイルの数はすでに2811発に上ると報告した。
ゼレンシキー宇大統領が28日夜の動画メッセージの際に発言した。
ゼレンシキー氏は、「先程、ウクライナの要請によって招集された国連安全保障理事会の特別会合に出席した。招集したのは安保理議長国のアルバニアだ。私たちは、ロシアの国家テロの責任を追及すべく、あらゆる国際的てこを使っている。ロシア軍がウクライナ人に対して、クレメンチューク、オチャキウ、リシチャンシク、ハルキウ、ドニプロ、その他多くのウクライナの町々で行なってきたこと全ての責任だ。この夜の時点で、私たちの町を襲ったロシアのミサイルの総数は、すでに2811発となっている。さらに空爆数や火砲砲弾数が大量にある」と発言した。
同氏はまた、このロシアがウクライナに対して始めた戦争で、何の罪も全くない人々を殺しているのがロシアであることは、皆が理解していると指摘した。
ゼレンシキー氏は、国連に対して国連憲章の現存メカニズムを利用し、ロシアの国連機構を使った情報操作を止め、またロシアがウクライナで行なっている行動の捜査するための特別法廷を設置するよう呼びかけたと伝えた。
さらに同氏は、法執行機関はウクライナの町々に対してテロを行なっているロシア軍人を特定するべく活動しているとし、彼らは判決と実刑を受けねばならないと強調した。また、ロシア軍の行為を正当化しようとしているプロパガンダ拡散者たちもまた同様に罰せられるべきだと主張した。
最後に同氏は、ウクライナ中部クレメンチュークのショッピングモールへのミサイル攻撃について「誰も騙すことができないような証拠の一つ」を示すとし、その攻撃は狙いを定めて行われたもの、そのような命令があったもの、ミサイル攻撃のための座標を軍人が受け取っていたことは明白で、「彼らは普通のショッピングモールで平和な町の人々をできるだけたくさん殺したがっていたのだ。これがクレメンチュークで起こったことだ」と述べ、ミサイル着弾の際の動画を公開した。
これに先立ち、27日、ウクライナ中部ポルタヴァ州クレメンチュークのショッピングモールに、ロシア軍の放ったミサイルが着弾、これまでに18名の死者が報告されている。
G7首脳は27日、このクレメンチュークのショピングモールへのロシア軍のミサイル攻撃につき、個別に非難声明を発出している。
写真:大統領府