ドネツィク州の3日の民間人死者9名 4日朝ハルキウ市へ露軍ミサイル攻撃あり
ウクライナ東部ドネツィク州のキリレンコ州軍行政府長官は4日、前日のロシア軍の同州への攻撃により、民間人9名が死亡、25名が負傷したと発表した。
キリレンコ長官がテレグラム・チャンネルにて伝えた。
キリレンコ氏は、「7月3日、ロシア人たちは、ドネツィク州の民間人を9名殺した。内訳は、スロヴヤンシク6名、アウジーウカ1名、バフムート1名、ザイツェヴェ1名。死者の中には、児童が2名、内1名がスロヴヤンシク、1名がザイツェヴェだ。また、25名が負傷した」と伝えた。また、マリウポリとヴォルノヴァハの犠牲者の確実な数字を現時点で確定することは不可能だと指摘した。
また、キリレンコ氏は3日夜、同州の被害の様子を写した写真や動画を公開した。
東部ハルキウ州のシニェフボウ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、4日朝、ロシア軍がハルキウ市をミサイルで攻撃し、学校が破壊されたと伝えた。
シニェフボウ氏は、「残念ながら、過去24時間、州では占領者攻撃でデルハチ共同体ベズルキ村の住民が3名死亡した。ロシア人は、同自治体を火砲で砲撃した。負傷者は6人。今朝4時、ロシア占領者は、ハルキウ市のシェウチェンキウシキー地区をミサイルで攻撃した。軍事テロリストたちは、標的として一般の学校を選んだ。現在、救助隊が瓦礫を片付けている。最新情報では犠牲者なし。ギムナジウムには誰もいなかった」と伝えた。
写真:シニェフボウ・ハルキウ州軍行政府長官
また同氏は、ハルキウ州では、過去24時間でハルキウ地区、イジューム地区、ボホドゥヒウ地区への砲撃があったと伝えた。また、ハルキウ方面のプリジャンカでの敵襲撃は撃退、イジューム地区のボホロディチネ、マザニウカ、ドリナへも襲撃があったが、ウクライナ軍が制止しており、戦闘が続いていると伝えた。
その他、3日、国家警察ハルキウ州総局は、テレグラム・チャンネルにて、同日ハルキウ市キーウシキー地区への敵のミサイル攻撃があり、企業建物が破壊されたと伝えた。
その他の各州軍行政府の4日8時時点の情報をもとにした報告書の概要は以下のとおり。
チェルニヒウ州(北部):敵は夜間、国境隣接のコリュキウカ地区を銃で2回攻撃。犠牲者なし。
スーミ州(北部):昨日、ロシア軍は、230発以上の砲弾で同州を攻撃(編集注:ロシア領からの越境砲撃)。5つの自治体(ズノブ=ノウホロツィカ、ノヴォスロビツィカ、ヴェリコピサリウシカ、ビロピリシカ、ホチンチカ)が被害を受けた。夜間、侵略者は迫撃砲と火砲でアティンシケの精神疾患患者治療施設を攻撃。3名の患者が負傷。
ドニプロペトロウシク州(南部):クリヴィー・リフ地区のゼレノドリシク共同体、シローケ共同体を砲撃。犠牲者なし。シローキネ共同体のシェスチルニャ村では、爆風で幼稚園の窓が破壊。
ルハンシク州(東部):ロシア軍はリシチャンシク(編集注:ウクライナ軍撤退済み)にて拠点を固めている。敵はまた、シヴェルシキー・ドネツ川の渡河とビロホリウカの制圧に成功した。
ミコライウ州(南部):昨晩、シローケ共同体が砲撃された。また前日、クツルブ共同体、ペルヴォマイシケ共同体、ヴォスクレセンシケ共同体が砲撃を受けた。建物損傷あり、犠牲者なし。
ヘルソン州(南部):ロシア軍は、ヘルソン州と隣接州の砲撃を継続。小麦畑、森に火災発生、家畜が負傷、民間家屋が破壊。ベリスラウ地区、カホウカ地区、ヘルソン地区(一部)の状況が引き続き緊迫。ヘルソン市内も緊迫している。
その他の州は相対的に平穏だった。