ロシア軍、ミコライウ、トレツィク、チュフイウ、スーミ州等砲撃=各地情勢
18日未明、ロシア軍はウクライナ南部ミコライウをミサイルで攻撃、火災が2件発生した。
国家非常事態庁ミコライウ州局がフェイスブック・アカウントにて伝えた。
発表には、「夜間、敵は再びミコライウをミサイルで攻撃した」とあり、車両と生産工場が炎上したと伝えた。
また、国家非常事態庁は、18日朝、ロシア軍が東部ドネツィク州トレツィクを砲撃、6名が死亡したと伝えた。
発表には、「今朝、トレツィク市が攻撃を受け、砲弾着弾の結果、人が中にいた2階建ての建物が破壊された。捜索救出作業の際、救出局職員は、5名の遺体を発見し引き出した。3名の生存者を瓦礫の下から引き出したが、内1名は病院で死亡した」と書かれている。
ハルキウ州検察広報室は、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍の東部ハルキウ州チュフイウへの18日夜間の攻撃により、2階建て集合住宅が損傷したと伝えた。
発表には、「7月18日夜間2時頃、占領者はチュフイウへとミサイル攻撃を行い、2軒の集合住宅が損傷した」と書かれている。
写真:ハルキウ州検察
また、検察は、17日のチュフイウ地区ペチェニヒへの砲撃により、38歳の男性が死亡、63歳と75歳の男性が負傷したと伝えた。
また、ボルヴィノウ・ハルキウ州警察総局捜査局局長は、フェイスブック・アカウントにて、ハルキウ地区プヤティハトキへの砲撃により、住宅2軒、車両などが損傷したと伝えた。
北部スーミ州では、ジヴィツィキー州軍行政府長官が、フェイスブック・アカウントにて、ロシア軍の越境砲撃が再び確認されたと伝えた。
ジヴィツィキー氏は、「写真は、アティンシケ心理精神学校の写真だ。ロシア軍は、そこを昨晩迫撃砲で砲撃した。また、自治体の農業企業が損傷した」と伝えた。
南部ヘルソン州のフラン州議会議員は18日、フェイスブック・アカウントにて、同州ノヴァ・カホウカ共同体にて、ロシア軍の弾薬の爆発が聞こえると報告した。
フラン氏は、「早朝からノヴァ・カホウカ共同体では爆発音が聞こえる」と書き込み、それは敵の弾薬が燃え、誘爆しているのだと伝えた。
またフラン氏は、ノヴァ・カホウカ共同体ライシケ町の敵のもとへの「飛来物」の動画を公開した。同氏は、「ライシケ。朝5時、オークたち(編集注:ロシア軍の蔑称)のもとへの飛来の動画だ」と書き込んだ。
その他の各軍行政府による18日8時時点の情報をもとにした報告書の概要以下のとおり。
ルハンシク州(東部):前線情勢に変化なし。ロシア軍は、ヴェルフニョカムヤンカ方面への進軍を試みるも、損耗を出し、撤退。ウクライナ軍は、敵をビロホリウカ近郊でも撃退した。夜間、ロシア軍は、空爆を5回、火砲砲撃を13回実施。占領者メディアは、アルチェウシク「政権」発表をもとに、ハイマースのミサイル攻撃で路面電車倉庫と保護収容施設が破壊されたと伝えているが、これら建物の軍事設備については黙秘している。
ドニプロペトロウシク州(南部):夜間、敵はニコポリを複数回砲撃。暫定情報では、住民1名負傷。10軒の住宅が破壊、病院、2軒の地元企業と港が損傷。
ハルキウ州(東部):ハルキウへは、昨晩、キーウシキー地区への榴弾砲砲撃により、集合住宅の部分的破壊・損傷が確認された。夜間、侵略者は、ゾロチウも砲撃。
ドネツィク州(東部):過去24時間、敵は、コスチャンティニウカ、ソレダール、トレツィク、シヴェルシク、ヴフレダル、マルインカ、ノヴィー・ドンバス、クラマトルシクを砲撃。夜から朝にかけて、ロシア軍はトレツィク、ミコライピッリャを砲撃。過去24時間、州内では、住民3名が死亡、10名が負傷。
ヘルソン州(南部):州の情勢は恒常的に緊迫ロシア軍は、防衛ラインのコンクリート片での強化を継続。解放された自治体や隣接地域への砲撃が続き、多くの自治体でほぼ全ての建物、インフラが損傷している。ラズルネでは、ウクライナ軍がロシア侵略者の弾薬庫を破壊した。
その他の地域は相対的に平穏だった。