クリミア2か所等各地で爆発
18日夜、ロシアが2014年から占領するウクライナ南部クリミアのケルチとセヴァストーポリ、南部ヘルソン州ノヴァ・カホウカ、ロシア領ベルゴロドといった、複数地点で爆発が生じたと報告されている。
ケルチについては、ロシアの報道機関がクリミア占領政権の「クリミア首長顧問」なる人物の発言として、ケルチで防空システムが稼働したと報じた。
ソーシャルメディア上では、ケルチでは少なくとも4回大きな爆発音が聞こえたと書かれている。ケルチ住民は、「海から飛んできた」ミサイルを見た、上空で爆発したなどと報告している。
占領政権のいわゆる「クリミア首長顧問」のクリュチュコフ氏は、人々が聞いたのは防空システムが稼働した音だと述べているという。他方で、どうして防空システムが稼働したのかは説明されていない。
また、セヴァストーポリのロシア占領軍のベリベク飛行場近くでの爆発について、ニュースサイト「真実のクリミア」が報じた他、地元占領政権のテレグラム・チャンネルなども伝えた。
セヴァストーポリのいわゆる「知事」を名乗るラズヴォジャエフ氏は、ベリベク飛行場上空で「防空システムが無人機を撃墜した」と認めたという。占領政権関係者は、今晩クリミアで無人機を撃墜するのはこれで2機目だと述べているという。
ロシアのテレグラム・チャンネル「ChPセヴァストーポリ」は、セヴァストーポリ市の複数地区で爆発が聞こえたと伝えている。
投稿には、「目撃者は、ベリベク飛行場の地区での複数の爆発について報告している。サイレンが聞こえた。人々は、そこへ向かう(編集注:占領政権の)非常事態省の自動車を見た」と書かれている。
ロイター通信の記者は、ツイッター・アカウントにて、被占領下クリミアの情報源をもとに、ベリベク飛行場の地区で少なくとも4回の爆発が鳴り響いたと書き込んだ。
その他、被占領下にあるウクライナ南部ヘルソン州のフラン州議会議員は、フェイスブック・アカウントにて、同日同州のノヴァ・カホウカにて再び爆発があったことを報告している。
フラン氏は、「ノヴァ・カホウカのウクライナ軍は、再びロシア人たちに花火パーティーを仕掛けた。朝、殲滅された占領者が数えられるのを待とう」と書き込んだ。
同時に、ロシアのプロパガンダメディアは、ノヴァ・カホウカの水力発電所のある地区の橋への飛来物があったと書いている。
さらに、ラジオ・リバティーは、同日ロシア領のベルゴロドで、弾薬庫で火災が生じたと報じた。