29日の露軍攻撃のミサイル数は69弾 内54弾をウクライナ軍が撃墜 キーウ市で負傷者3名

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ウクライナ軍参謀本部総作戦局のフロモウ副局長は、29日にロシア軍がウクライナに対して発射したミサイルは69弾、内ウクライナ側は54弾を撃墜したと報告した。

フロモウ副局長が記者会見時に発表した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

フロモウ氏は、「敵は、空と海から発射される巡航ミサイル、対空誘導ミサイル、S-300、S-400対空ミサイルシステムを東部、中部、西部、南部地域のエネルギー・インフラ、重要インフラ施設に対して発射した。69弾のミサイルが使用された。防空戦力・システムが54弾を破壊した」と伝えた。

クリチコ・キーウ市長は、テレグラム・チャンネルにて、キーウ上空では16弾のミサイルが撃墜されたと報告した

またクリチコ氏は、今回の攻撃にて「現時点で、3名がキーウで負傷した。14歳の少女も含まれる。皆が病院に送られた」と書き込んだ。

同時に、国家非常事態庁は、テレグラム・チャンネルにて、キーウ市のミサイル攻撃の被害を報告した

同庁は、「12月29日朝、ウクライナ国家非常事態庁キーウ市総局作戦調整センターに、ダルニツィキー地区、ペチェルシキー地区、ソロムヤンシキー地区、ホロシーウシキー地区の複数住所への着弾の通報が入り始めた。ダルにツィキー地区の1住所では、撃墜された敵のミサイルの破片の落下で、2階建ての面積100平方メートルの集合住宅で火災と破壊が生じた。火災は鎮火された。別の住所では、建物の屋根が破壊、火災は生じず。救助隊到着前に2名が救出されていた。医療班が現場で支援し、病院へ搬送した。また現場で救助班を呼んだ14歳の女の子が病院へ搬送された。救助班は、捜索活動、緊急救助活動を続けている」と書き込んだ。

また、ティモシェンコ宇大統領府副長官も、テレグラム・チャンネルで、キーウ市ダルニツィキー地区へのミサイル着弾現場の写真を公開した。

南部オデーサ州のマルチェンコ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、ウクライナの防空部隊がオデーサ州上空で21弾のミサイルを撃墜したと報告した

同時に同氏は、撃墜されたミサイルの破片が住宅に着弾したとも伝え得た。犠牲者は出ていないとのこと。

また同氏は、エネルギー・インフラ施設へのミサイルの着弾もあったとし、オデーサ州では緊急停電が導入されたと伝えた。

東部ハルキウ州のシニェフボウ州軍行政府長官は、テレグラム・チャンネルにて、ハルキウ市の2地区の重要インフラがロシア軍に狙われたと報告した

シニェフボウ氏は、「ハルキウとハルキウ州が敵のミサイルの攻撃を受けた。暫定的に、4弾のミサイル、おそらくS-300のもの、がネミシュリャンシキー地区とオスノヴヤンシキー地区に飛来した。狙われたのは、重要インフラだ。現場では救助隊が活動している。破壊や犠牲者の情報は確認中だ」と伝えた。

これに先立ち、ウクライナへの侵略戦争を続けるロシア軍は29日朝、同国各地に対して大規模なミサイル攻撃を行った

首都キーウ市では、複数回の爆発音が聞こえた。現時点では全土で空襲警報は解除されている。