ウクライナ保安庁、ペチェルシク大修道院聖職者に容疑伝達 「ロシアの世界」を賛美
写真
ウクライナ保安庁(SBU)は1日、キーウ・ペチェルシク大修道院の聖職者がロシア連邦のイデオロギーである「ロシアの世界(ルスキー・ミール)」を美化する典礼を組織した聖職者複数名に対して容疑を伝達した。
SBU広報室が公表した。
SBUは、「裁判前捜査において、同典礼に参加した聖職者の1人とその共犯者の違法行為の事実を確立した。それは、関連の専門調査で確認された」と発表した。
伝達されたのは、ウクライナ刑法典第28条2項及び第436−2条1項(ロシア連邦の対ウクライナ武力侵略の正当化、合法性の承認、否定、侵略参加者の賛美)に該当する容疑だという。
これに先立ち、ウクライナ正教会の聖職者ミハイロ・オメリャン氏がソーシャルメディア上に、11月12日にキーウ・ペチェルシク大修道院内でロシアを讃える祈りの行われている典礼とされる動画を公開していた。これを受けて、13日、SBUのマリュク長官代行が本件への対応を行うと発表。その後、キーウ・ペチェルシク大修道院における同事件への刑事捜査が開始されていた。
11月22日には、SBUがキーウ・ペチェルシク大修道院敷地内で防諜方策を実施したことが判明している。