プーチン氏が国際刑事裁判所に引き渡されない限り対露制裁は解除されないだろう=専門家

米国務省のグローバル刑事司法局局長を務めていたステファン・ラップ元特命大使は、国際刑事裁判所(ICC)により逮捕状の出されたプーチン露大統領が同裁判所に引き渡されない限り、対露制裁は解除されないだろうとの見方を示した。

17日、米ニューヨークタイムズ紙が報じた

ラップ氏は、今回の逮捕状発布により、プーチン氏は「のけ者」になったと指摘し、「もし彼が旅行をすれば、逮捕されるリスクが生じる」のであり、さらには「そのことは決して消えてなくならない」と発言した。

さらに同氏は、ロシアはICCの逮捕状を実行することなく国際社会の対露制裁を解除させることはできないだろうとも指摘した。加えて同氏は、最終的にはプーチン氏も、ミロシェビッチ元セビルア大統領のような他の戦争犯罪者のように、ハーグで裁かれることになると信じていると発言した。

これに先立ち、17日、国際刑事裁判所(ICC)は、プーチン露大統領と同国のリヴォヴァ=ベロヴァ児童問題オンブズマンの逮捕状を発布していた。