【更新】ペトリウシケ近郊での兵力等引き離しが開始
東部ドネツィク州のペトリウシケ近郊ボフダニウカにて、ウクライナ軍とロシア占領軍が、ロケット信号弾発射の後、兵力・機器の引き離しを開始した。
ウクルインフォルム記者が伝えた。
統一部隊作戦のアンドリー・アヘーイェウ広報室長は、「午後0時01分、白いロケット弾が上がった。同0時15分、緑色が上がり、同0時20分機器が動き始めた。私たちの機器は、装甲輸送車1台、軍用ウラル1台、人員7名である。引き離しの一環で事前に決められた場所へ移動し始めた。明日と明後日、軍人と軍事機器が後退する」と発言した。
同氏はまた、ウクライナ側は、非政府管理地域に滞在する欧州安全保障協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)からの確認、ロケット信号弾発射と武装集団側からの引き離し開始の確認を得たと述べた。
また、本件につき、統一部隊作戦本部が、詳細を発表した。同発表によれば、第3引き離し地点からの引き離しの対象となるのは、ウクライナ軍軍人42名、戦闘用装甲車3台、48の銃器とのこと。発表には、「統一部隊作戦勢力は、1キロメートル後退し、前もって整備された新たな地点を占める。後退プロセスは、OSCE/SMM要員と共同管理調整センター(JCCC)ウクライナ側軍人により検証されている。プロセスは、ミンスクにて数年前に達成された合意の枠組みで実現されている」と書かれている。
また、本日の悪天候と霧により、ウクライナの報道機関と統一部隊作戦司令部も敵側のロケット信号弾を直接見ることはできていない。同時に、ウクライナ側は、SMM側から敵のロケット信号弾発射と後退開始についての確認を得ているとのこと。
統一部隊作戦司令官のヴォロディーミル・クラウチェンコ氏は、記者団との対話の際に、ウクライナ軍人は、事前に準備してあった冬季に向けた用意のある地点に後退していると発言した。
これに先立ち、8日、ロシア、欧州安保協力機構(OSCE)からなる三者コンタクト・グループ(TCG)のOSCE特別代表であるマーティン・サイディック氏が、兵力・機器の引き離し開始は、11月9日正午(キーウ(キエフ)時間)に延期されたことを発表していた。
写真:統一部隊作戦