ウクライナ軍幹部、露ベラルーシ共同軍事演習につき「直接的脅威は看取されていない」

セルヒー・ナイェウ・ウクライナ統一部隊司令官は、ウクライナ軍司令部は現時点でロシア・ベラルーシ共同軍事演習「ザーパド2021」による直接脅威を看取していないと発言した。

10日、ナイェウ司令官が政治討論番組「サヴィク・シュステルの表現の自由」出演時に発言した。

ナイェウ氏は、「私たちのところには、2014年から、ロシア連邦軍による大規模侵攻の脅威の可能性がある。これに応じる形で、私たちは、準備をし、計画を立てている。これは通常の軍事プラクティスであり、世界中のあらゆる国が行っていることだ」と発言した。

10日に始まったロシア・ベラルーシ共同軍事演習「ザーパド2021」に関しては、同氏は、「私たちは、その軍の数を把握しており、現時点では、打撃群設置、対ウクライナ侵略に関連する準備措置のような直接的脅威は看取されていない」と発言した。

同時に同氏は、状況は動的であり、ウクライナの情報機関は同演習をフォローしているとしつつ、「私たちは、いつ、どのような適切な方策を取るべきかを把握している」と発言した。

これに先立ち、9月10日、ロシア軍とベラルーシ軍による共同軍事演習「ザーパド2021」が始まっていた。演習は、ロシアの9の演習場、ベラルーシの5の演習場、バルト海海上にて行われており、人員約20万人、航空機・ヘリ80機、軍事機器760台(戦車290両、艦船15隻)が参加する。

同演習は、9月16日まで続く。