ロシアの目的はウクライナを最大限弱体化すること=クレーバ外相

ウクライナのクレーバ外相は、ロシアがウクライナに対して新たに侵攻を始めるかどうかに影響を与える要因は、ウクライナの能力と、パートナー国の行動の調整程度だとの考えを示した。

21日、クレーバ外相がウクライナ24局出演時に発言した

クレーバ氏は、ロシアは2014年から様々な手段を使ってウクライナを弱体化しようとしていると指摘した。同氏は、「ロシアの主な目的は、ウクライナを最大限弱めることだ。(中略)国内を不安定化し、ウクライナと他国の防衛分野の協力を妨害する。他方で、ウクライナ大統領は正反対の課題を設定している。つまり、ウクライナを最大限強くすることである」と発言した。

同氏はまた、プーチン露大統領は確かにウクライナへの新たな侵攻作戦の可能性を検討しているとの考えを示し、「彼がそのオプションを実行に移すか否かは、二つの要因にかかっている。1つは、ウクライナの力とウクライナ人の落ち着きである。もう1つは、私たちのパートナーたちの調整程度と行動力だ」と発言した。

なお、ウクライナ国防省情報総局のキリロ・ブダーノウ局長は、メディアへのインタビューにて、ロシアは9万2000以上の兵力をウクライナとの国境付近に集結させているとし、侵攻は2022年の1月末から2月初旬に始まる可能性があると発言している。