ロシア武装集団、ルハンシク州にてOSCE監視団の無人機を銃撃
東部情勢
ウクライナ東部に駐留するロシア占領軍の戦闘員は、欧州安全保障協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)の無人機に対して銃撃を行った。
SMMが12月14日付日報(第293/2021)にて報告した。
日報には、「SMMは、発表済の小型無人機の飛行を実施するためにジョウテ(非政府管理地域、ルハンシクから北西17キロ)に滞在している際に、監視員は約1.5キロの距離から小火器による6発の銃声と集中射撃音を聞いた」とあり、これら銃撃は無人機に対して行われたものだと評価したことが書かれている。
さらに、無人機飛行中には、GPSシグナルへの障害も受けたとあり、ジャミングの可能性があると評価したことが報告されている。
SMM要員は、無人機を着陸させ、その地点を去ったと伝えた。
なお、10日、欧州連合(EU)は、ウクライナ東部のウクライナ政府が管理できていない地域にてOSCE・SMMの活動をロシア連邦が最小化しようとしていることを懸念しているとする声明を発出していた。
また、11月27日には、リンデOSCE議長(スウェーデン外相)とシュミドOSCE事務総長は、ウクライナ東部のロシア武装集団によるSMMのパトロールのための移動に対する制限を行わないよう呼びかけていた。