黒海の航行の自由のためにはクリミアの解放が必要=レズニコウ宇国防相

ウクライナのレズニコウ国防相は13日、黒海とアゾフ海の航行の完全な安全と自由のためにはクリミアの解放が不可欠であるとした上で、解放は必ず行われると発言した。

レズニコウ国防相が13日にルーマニア・ブカレストにて「クリミア・プラットフォーム」の枠内で開催された第1回「黒海安全保障会議」の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ウクルインフォルムの特派員が、クリミア解放の展望につき質問すると、レズニコウ氏は、「黒海とアゾフ海における航行の100%の安全と自由を保障するには、クリミアは解放されなければならず、クリミアは解放される。クリミアは、1991年同様、ウクライナの家族のもとに再び戻る。クリミアはウクライナである」とコメントした。

レズニコウ氏は、ウクライナはクリミア解放のために「あらゆることを行う」とし、脱占領後には「黒海における全面的な安全保障状況についてパートナー国とともに保障することができるようになる」と強調した。

その他同氏は、ブカレストにて行われたウクライナ、ルーマニア、モルドバの3国外務省・国防省幹部会合につき「そのため、もう今それを行い、準備をしなければいけない。そして私たちは、経験と知識を共有する準備がある。なぜなら、モルドバ共和国も、同国一時的被占領地、ハイブリッド挑発、情報攻撃、ガスや電力の脅しといった、ロシアのハイブリッド攻撃に何十年にわたり苦しんでいるからだ。私たちは、その点で、彼らの勝利も祈願している」と発言した。

さらに同氏は、同会合の結果として、ウクライナ・ルーマニア・モルドバ3国協力覚書に署名したとし、また連携の技術的要素についても合意に至ったと伝えた。

なお、13日、ブカレストにて、クリミア・プラットフォームの枠内で第1回「黒海安全保障会議」が開催された。