戦闘機F16のウクライナへの供与の決定は米国にかかっている=独・英国防相
ピストリウス独国防相とウォレス英国防相は17日、両国はウクライナに戦闘機F16を供与することができず、その供与の決定は米国にかかっていると発言した。
ピストリウス独国防相とウォレス英国防相がベルリンでの会談後共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ウォレス英国防相は、「英国にはF16はないが、私たちは操縦士訓練で支援することができる」と発言した。
同氏はまた、現時点では航空機の供与の話にはなっておらず、プラットフォームの創設が話されていると指摘した。
ピストリウス独国防相は、「ドイツはその連合か連盟にて積極的な役割は果たさない。なぜなら、同機も関連の能力もないからだ。(中略)それは、ベルリンで解決される問題ではない。それは、ホワイトハウスで決められるものだ」と発言した。
また同氏は、ドイツはウクライナ軍ですぐに運用できる武器の供与を優先しているとし、現時点で最も必要とされているのは、戦車、防空システム、弾薬だと述べた。
同時に、ウォレス国防相は、現在の議論は、西側諸国がウクライナに必要な物を全て供与する準備があるとのシグナルをロシアに伝えるという観点から重要だと指摘した。同氏はまた、「私たちは、腕組みをしているわけではない。私たちは分断されない。私たちはかつてないほどに団結している。私たちは気を緩めておらず、私たちはより強くなっている」と強調した。
これに先立ち、16日、ウクライナのイェルマーク大統領府長官は、英国のスナク首相とオランダのルッテ首相がウクライナへの戦闘機供与に向けた国の連合を創設するべく共同で作業をしていくと伝えていた。