ウクライナ軍人6000人が現在3大陸で訓練=ミリー米統合参謀本部議長
米国のミリー統合参謀本部議長は15日、ウクライナ兵の訓練は西側友好国による支援の重要な一部であるとし、これまでに6万人のウクライナ軍人が訓練を受けてきたと発言した。
ミリー米統合参謀本部議長がウクライナ防衛問題コンタクトグループ会合(ラムシュタイン会合)後のオースティン米国防長官との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ミリー氏は、「グローバルな努力の一環で、現在6000人以上のウクライナ人の訓練が行われている。訓練は、40の異なる訓練場で、65のコースが3つの大陸、33の国で行われている。これら全てが今行われている」と発言した。
同氏はまた、全面戦争開始以降これまでに友好国は6万人以上のウクライナ人を訓練してきたと指摘し、米国だけでは1万1000人以上の軍人を訓練し、現在も3個大隊の訓練が行われており、その1つは戦車大隊だと伝えた。
その他、同氏は、ウクライナによる現在の反転攻勢に言及した上で、それを「非常に困難な戦いだ」と形容した。同氏は、ウクライナ軍は徐々に前進しているものの、結論を出すには時期尚早だとも述べた。その際同氏は、ウクライナ軍人は、ロシア軍人と異なり、士気が非常に高いと指摘した。
加えて同氏は、戦争はダイナミックであり、意志の競い合いであるが、ウクライナ人の自らの大地と自由を守るという覚悟、勇敢さ、技巧能力が勝つと確信して良いとも発言した。
さらに同氏は、毎日ウクライナ人は武器をもってだけでなく、自らの鉄の不敗の精神でもって戦っているとも述べた。
その上で同氏は、ウクライナ防衛問題コンタクトグループは、ウクライナに成功を収めるのに役立つ道具を与えているのだとし、パートナーは必要な限りウクライナを支え続けていくと明言した。
同氏は、「私たちは現代的装備からインテリジェンスのデータやウクライナ軍の訓練に至るまで、大規模かつ広範なサポートを与え続ける」と強調した。また同氏は、先週米国が発表した新たな対ウクライナ安全保障支援についても喚起した。
なお、15日、ブリュッセルにて、第13回ウクライナ防衛問題コンタクトグループ会合(ラムシュタイン会合)が開催されていた。
写真:AA