ウクライナにおける紛争の凍結は平和をもたらさない=ストルテンベルグNATO事務総長

北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は19日、ロシアの望んでいるウクライナにおける戦争の凍結は、公正で永続する平和をもたらさないとし、そのような平和にとっての唯一の道は、ロシアの侵略を止めることだと発言した。

ストルテンベルグ氏がベルリンでのショルツ独首相との会談後共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ストルテンベルグ氏は、「私たち皆がこの戦争が終わることを望んでいる。しかし、公正な平和が紛争の凍結や、ロシアが命令する条件を受け入れることを意味してはならない」と発言した。

同氏はまた、NATO同盟国は現在安全保障分野における数世代で最大の挑戦と向き合っているとし、昨年プーチン露大統領が何十万の兵力をウクライナへ投入し、死や破壊をもたらしたと喚起した。

そして同氏は、「ウクライナは自国の大地を解放する権利を持っており、反転攻勢が現在続いている。ウクライナ人が大地を解放できればできるほど、彼らの交渉テーブル上の立場は強まっていく。NATOは、この紛争の参加者ではなく、私たちは、国連憲章に明記されている自衛権を行使するウクライナの隣に立っている」と発言した。

その上で同氏は、ドイツによるウクライナへの軍事、財政、人道支援の供与における主導的役割と、ウクライナへ防空システム「パトリオット」用のミサイル64弾を追加供与する最近の決定につき謝意を伝えた。