米国防総省、クラスター弾含む新たな対ウクライナ軍事支援を発表
米国防総省は7日、総額8億ドルとなる新たな対ウクライナ安全保障分野支援を発表した。
コール政治問題担当国防副長官が発表した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
コール副長官は、今回の支援にはクラスター爆弾が含まれると説明した。さらに同氏は、「今日、米国はウクライナに対する不変のコミットメントを示し続け、ウクライナ軍に国を守るために必要な追加の弾薬、武器、装備品を提供する新たな軍事支援の供与を発表する」と発言した。
同氏はまた、「今日の総額8億ドルのパッケージの装備品の中には、DPICM(編集注:米国製対人・装甲クラスター弾)を含む155ミリ後継榴弾砲弾薬や105ミリ後継榴弾砲弾薬が含まれている」と伝えた。
同日国防総省ウェブサイトに掲載された、今回供与される装備品の一覧は以下のとおり。
防空システム「パトリオット」追加弾薬
防空用ミサイル「AIM7」
防空システム「スティンガー」
高機動ロケットシステム「ハイマース」追加弾薬
155ミリ口径榴弾砲31台
DPICM含む155ミリ口径榴弾砲砲弾、105ミリ口径榴弾砲砲弾
歩兵戦闘車「ブラッドレー」32台
装甲兵員輸送車「ストライカー」32台
地雷除去装置
TOW対戦車ミサイル
対戦車ロケットシステム「ジャベリン」と弾薬
精密航空弾薬
無人航空機「ペンギン」
他
これを受けて、ウクライナのゼレンシキー大統領は、ツイッター・アカウントにて、米国に謝意を表明した。
ゼレンシキー氏は、「米国からの適宜かつ大規模で、また非常に必要な防衛支援パッケージだ。ウクライナを敵への勝利へと近づけ、民主主義を独裁への勝利へと近づける、米国の人々とバイデン米大統領による断固としたステップに感謝している。ウクライナの防衛能力の拡大は、私たちの大地を脱占領し、平和を近付かせるための新たな手段を与える」と強調した。
また同日、米国のサリヴァン大統領国家安全保障問題担当補佐官が、同国はウクライナに対して、主権領土防衛のためにクラスター爆弾を供与する準備があることを認めていた。同時に、同氏は、不発弾から民間人を保護することが重要だとも発言した。