米国のウクライナへのクラスター弾供与に関する独英スペインの反応
ドイツ政府のヘーベシュトライト報道官は8日、ドイツは一般にはクラスターダンの使用に反対しているが、ウクライナの場合はそれは自国防衛に関わることだと発言した。
ヘーベシュトライト報道官が記者から米国の決定へのコメントを求められた際に発言した。
ヘーベシュトライト氏は、「その件は特別な状況のことである。ウクライナは自らの弾薬を自国民保護のために使っている。自国領土解放のための自国政府の行動なのだ」と発言した。
同氏はまた、ロシアがこれまでに対ウクライナ侵略戦争にてクラスター弾を「大量に使用してきた」ことを忘れてはならないと呼びかけた。
同時に同氏は、ドイツ政府のクラスター弾に関する立場は2010年のクラスター弾に関する条約の締結国であるという事実が明確に反映していると強調しつつも、同時に、ドイツと異なり、米国とウクライナは同条約の締結国ではないとも喚起した。
そして同氏は、「米国の友人たちは関連の弾薬の供与決定を軽視したわけではない」と強調した。
また、英スカイニュースによれば、英国のスナク首相は、英国がクラスター弾禁止条約の締結国であることを喚起した上で、「その使用を思いとどまらせている」と発言した。
同時にスナク氏は、「私たちは、ロシアの違法でいわれのない侵略に対するウクライナを、自分のやり方で支援し続けるが、しかし、私たちは、重戦車やごく最近には長射程武器の供与によってそれを行ってきた」と指摘した。
その他、スペインのロブレス国防相は、クラスター弾は「絶対に」ウクライナ支援のために送るべきものではないと発言した。