ザルジュニー宇軍総司令官、今後の動員案につきコメント 「条件付きで軍役36か月間に同意」
ウクライナ軍のザルジュニー総司令官は26日、国防省との間で、新しい動員法案が徴兵後の軍役期間を36か月間と定めることで合意したと発言した。
ザルジュニー総司令官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ザルジュニー氏は、「今前線にいる私たちの兵士が極めて困難かつ非常に苦しい条件下で自らの活動を行っており、そのおかげで私たちは現在あなた方と穏やかに話すことができているということを、私は明確に理解しているし把握している。彼らは、非常に苦しい。そして、私は、(今後)軍に向かう人々が、どれだけ戦わねばならないのかを明確に理解して欲しいと思っている。私たちは、2つのことを期待しながら、国防省との間で、36か月間という数字に同意した。(その2つの内の)1つは、前線が激化しないこと。もう1つは、36か月後、彼らの代わりがいることだ」と発言した。
その際同氏は、36か月間というのは「私たちが置かれている条件下では、あまり現実的な数字ではない」と指摘しつつも、「しかし、私たちは、戦闘の烈度が高まらず、36か月後にその人々を解放できることを期待し続けている」と伝えた。
さらに同氏は、今後動員されていく人たちに対して訓練を施す時間は、2025年までに足りると発言した。
また同氏は、ゼレンシキー宇大統領が言及した追加動員「50万人」という数につき、「私は、そのような数字を一般の議論へと持ち込もうとは思わない。私が認めたい唯一のことは、その数字は来年遂行されていく課題のことも考慮した上で形成されているもの、ということだ。それは、その数字が明日提示されるということではない」と述べ、動員には一定の時間がかかるとも補足した。
そして同氏は、「36か月間は、交代のための人的リソースを準備するには十分な時間となる」との見方を示した。
記者から、徴兵された兵士の兵役解除について質問されると、「最近まで、夏の時点では、私たちには徴兵兵士の解除の準備はなかった。しかし、(今年の)終わりになって、私たちは、国防省に、徴兵兵士の兵役を解除する提案を提示した。今日の時点では、彼らは必要ない。そして、私たちの明確な立場は、彼らは解除すべきだ、というものだ」と強調した。
これに先立ち、12月25日、ウクライナ閣僚会議(内閣)が「動員、軍籍、軍役の個別問題の補完に関する複数法の改正法案」を最高会議(国会)に提出していた。