EUは年間で砲弾100万弾を生産可能=EU報道官
欧州委員会の報道官は11日、EUは年間で100万弾の砲弾を生産する能力を達成し、それらを適時ウクライナに供給することを試みると発表した。
ブリュッセルにて欧州委員会の報道官が記者会見時に発表した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
域内市場、防衛産業、宇宙を担当するヨハンナ・バーンセル欧州委員会報道官は、「私は、欧州議会で行われた声明にコメントしたい。ブルトン欧州委員が強調したことと、私たちが確信していることは、欧州の防衛産業の生産能力は、年間100万弾の砲弾という目標を達成するということだ。それがその声明が焦点を当てていることである」と発言した。
記者から、EUはウクライナに対して今年の3月末までに100万弾の砲弾を供給することができるか、と尋ねられると、バーンセル報道官は、全てのその類の供給は、ウクライナへの1年間で100万弾砲弾を供給するというEUの政治的コミットメントの一環で、EU加盟国によって行われるものであり、具体的な数字はないと答えた。
スタノEU報道官はまた、ウクライナに対する砲弾100万弾の供給はEUにとっての政治的目標であり続けていることを認めた。同氏はさらに、昨年12月時点でウクライナに供給された弾薬数に関し、「現時点では、いくら供給されるかについて予想することはできないが、しかし、どれだけ供給されたかは述べることができる。その数字は12月末時点のものとして受け止めねばならない。30万弾以上の砲弾と3300弾のミサイルが現存の在庫から供給されており、その後で、私たちは少なくとも18万の砲弾を保有しており、12月末の時点で企業にその生産発注が行われていた。しかし、これらの数字はそれらの契約をもとに常に増えており、今ある数字に足されている。現時点で、私たちはすでに20以上の枠組み契約を有している。100万弾の砲弾は、政治的目標であり続けている」と発言した。
スタノ氏はまた、ボレルEU上級代表による「ウクライナはより多くの武器をより迅速に必要としている」との発言を喚起し、「これが主な政治的メッセージだ。ロシアは確かに自らの能力を増している。そして、ウクライナ人が彼らに対抗できるようにするために、私たちは、その点で彼らを上回らないのだとしても、少なくとも対応しなければならない。もしウクライナが弾薬を必要としているということにつき誰かを説得しなければならないのだとしたら、ロシアがクリスマスと新年のお祝いの際に、ウクライナ全土の民間標的に対して烈度と規模を高めた攻撃を行ったことを見せるので十分だ。ウクライナは、多くの防空機材、無人機、対無人機材を必要としている。東部では、消耗戦が続いている。そして、ウクライナは、自衛のために砲弾も必要としている」と強調した。