チェコ大統領、ウクライナ支援拡大を呼びかけ 「ロシアは弱い相手ではない」
チェコのパヴェル大統領は、プーチン露大統領はロシア大統領選挙の前に軍事的圧力を強めてくるだろうとし、西側はウクライナへの支援を拡大して対抗しなければならないと発言した。
チェコの「チェスケ・ノヴィニ」がパヴェル大統領の発言を報じた。
パヴェル氏は、ロシアは大統領選挙と関連してさらなる領土獲得の達成を望んでおり、ロシア軍は軍事的圧力を強めるだろうとの予想を示した。同氏はまた、プーチン露大統領は有権者に対して決断力と結果を示さねばならず、それがウクライナにさらなる損耗をもたらすとの見方を示した。
そして同氏は、だからこそ民主的国家はウクライナが戦場で最善の結果を達成できることを助ける努力をせねばならないと強調した。その際同氏は、「そして、双方がさらなる結果を達成できないという状況に達した時には、何らかの協議が生じるように圧力をかけることができるようになるのだ。しかし、今のところどちら側もそのような状況に陥るとは思っていない」と発言した。
同氏はまた、近い将来にウクライナが自らの主権的領土からロシアを完全に排除することができるとの見方には疑問を呈し、「それは現実的に見なければならないし、これまで頻繁にあったように、桃色眼鏡で過度に楽観的に見るべきではない。ロシアは間違いなく簡単な相手でも弱い相手でもない」と発言した。
その他同氏は、ラヴロフ露外相が、ロシアはウクライナの首脳陣が交代したらウクライナと取引できると述べたことにつき、傲慢の極みだと形容した。
なお、ロシア大統領選挙は、3月15〜17日に投票が行われる。