ウクライナのNATO加盟は良いこと=NATO事務総長
北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は28日、ウクライナは、NATO加盟を決めたノルウェーやスウェーデンやフィンランドと同様に、自らの道を選ぶ主権的権利を確実に持っていると発言した。
ニュースサイト「ラジオ・スヴォボーダ」がストルテンベルグNATO事務総長の発言を報じた。
ストルテンベルグ氏は、NATOは戦争を防ぐために創設されたものだと喚起し、「私は、ロシアと接するノルウェー出身だ。ノルウェーがNATOに加盟した時、ソ連はそれを挑発だと呼んだ。それは挑発ではなく、個々の主権国家の自らの道を選ぶ権利である。それはノルウェーにある権利であり、それはスウェーデンにもフィンランドにもウクライナにもある」と発言した。
同氏はまた、プーチンにウクライナで望むものを達成させないことが非常に重要だとし、なぜなら、それが実現してしまうと、他の権威主義体制を活気づけてしまうからだと指摘した。その際同氏は、「今日はウクライナ、明日は台湾かもしれない」と指摘した。
その上で同氏は、「そのため、私たちにとっても、米国にとっても、ウクライナを支えること、またある段階で同国をNATOの完全加盟国になるよう招待することは、良いこと(a good deal)なのだ」と発言した。
また同氏は、米国によるウクライナ支援の継続の必要性を強調し、「それはロシアの能力を決定的に弱めるものであり、米国予算から拠出される資金は、米国の武器購入に使われるのであり、主に米国国内で使われている」と指摘した。
写真:ウクライナ大統領府