レバノン業者の穀物受け取り拒否問題解決へ オデーサ港発の貨物船、トルコ・メルシン港に到着
8月1日に黒海のいわゆる「穀物回廊」を通じて、ウクライナ南部オデーサ港から出港していた貨物船「ラゾニ」は、当初のレバノンのトリポリ港を目指していたが、積載するトウモロコシの買取業者の変更を受け、トルコのメルシン港に入港した。
10日、オスタシュ在レバノン・ウクライナ大使がメディアセンター・ウクライナ=ウクルインフォルムでの記者会見時に発言した。
オスタシュ大使は、「レバノンのトリポリ港へ向かっていた、オデーサ港を最初に出港した船『ラゾニ』は、トルコのメルシン港へと入港した。それはつまり、貨物を巡る問題は全て消えたということだ」と発言した。
同氏はまた、ラゾニがトリポリ港へ到着するはずだった頃、本件に大きな注意が向けられたと述べ、「私は、食糧危機との闘いにおいてウクライナが世界にとって非常に重要なのだということを感じた。私たちの国は確かに世界を救っている。私は、中近東の国々への穀物供給に関するウクライナへの甚大な関心を見た」と発言した。
これに先立ち、8月1日、ロシアの対ウクライナ全面的侵攻開始以降初めて、ウクライナ南部オデーサ港から2万6000トンのトウモロコシを載せたシエラレオネ船籍の貨物船「ラゾニ」が出港していた。同船は、レバノンのトリポリ港へ向かい、8月7日に到着の予定だった。しかし、その後、レバノンのウクライナの穀物の買取業者が、到着時期の遅れを理由に同積載物の受け取りを拒否したことがわかっていた。
写真:在レバノン・ウクライナ大使館(フェイスブック)