夜間の作業のおかげで大半の家庭への電力が復旧=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は、15日のロシア軍のミサイル攻撃により全土で生じていた大規模停電につき、16日朝の時点で大半の家庭への通電が再開されたと報告した。
ゼレンシキー大統領が16日朝、動画メッセージで伝えた。
ゼレンシキー氏は、「昨日のミサイル攻撃の後、今朝私は、大半の契約者が(編集注:電力網に)接続されたと報告を受けた。様々な地域で、夜間中電力関係者や政府関係者、国家非常事態庁が作業していた」と発言し、関係者に謝意を伝えた。
同氏はまた、「私たちは、あなた方が私たちにとって契約者なのではなく、人間なのだということを、あなた方に知っておいてもらいたいと思っている。私たちは、全ての敵に必ず勝つ。少し我慢しなければならない。それは事実だ」と強調した。
そして同氏は、今日がミサイルのない普通の一日であることを全てのウクライナ国民に祈願した。
その他、ティモシェンコ大統領府副長官は、テレグラム・チャンネルにて、電力状況につき、イヴァノ=フランキウシク州、オデーサ州、リウネ州、チェルカーシ州、チェルニウツィー州、チェルニヒウ州、キーウ市、キーウ州で電力供給が復旧されたと伝えた。
同氏はさらに、ヴォリーニ州では約4万5000人の消費者が電力供給を受けられておらず、作業が続いており、ジトーミル州でも復旧作業が続いていると伝えた。
また、リヴィウ州では95%の電力・水供給が復旧、スーミ州では復旧作業継続、テルノーピリ州では約9万人、ハルキウ州では約9万人、フメリニツィキー州では約10万5000人に電力が供給できていないと報告された。
その上で同氏は、「今日は、システムの安定化作業のために、緊急停電があるかもしれない」と伝えた。
これに先立ち、ロシア軍は、15日にウクライナ全土を大規模にミサイル攻撃をし、結果、各地の電力インフラや民間住宅への着弾が確認されていた。