ウクライナの港からアフリカ・アジア・欧州へ向けてさらに9隻の貨物船が出帆

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26日、ウクライナ南部の海洋港から、農産物計39万トンを積載した貨物船9隻が、アフリカ、アジア、欧州の国々へ向けて出帆した。

ウクライナのインフラ省がフェイスブック・アカウントで伝えた

発表には、「過去2日間で大オデーサ港(編集注:オデーサ港、チョルノモルシク港、ピウデンニー港の3港)から、アフリカ、アジア、欧州向け農産物39万トンを積んだ9隻の船が出帆した。その中には、エジプトとインドネシアのための小麦6万8000トンを積んだ貨物船『アランダ・スター』と『SSIプリヴィレッジ』、インドのための油4万5000トンを載せたタンカー『ユーロチャンピオン』がある」と書かれている。

また、現在、3港には86万トンの農産物が24隻の船に積まれていると書かれている。さらに、「黒海穀物回廊」では、現在9万3000トンの農産物を載せた船3隻が航行中だという。

同時に、ボスポラス海峡では現在、95隻の船が「共同調整センター」の調査を待っているところであるとし、いくつかの船はトルコ海域にて1か月以上調査の終わるのを待っていると書かれている。

なお、10月24日、ウクライナ・インフラ省は、ロシアがボスポラス海峡にて穀物回廊を通る船に対して行われている臨検作業を意図的に遅らせているとし、それによって170隻以上の船が進めなくなっており、結果、ウクライナの海洋港は本来の能力の25〜30%しか発揮できなくなっていると伝えていた。