【カホウカ水力発電所爆破】ウクライナ水力発電公社、水位上昇のピークは過ぎたと指摘
ウクライナの水力発電公社「ウクルヒドロエネルホ」のシロタ総裁は8日、6日のカホウカ水力発電所爆破の結果生じているドニプロ川などの水位の上昇はすでにピークを過ぎたと発言した。また、脱占領後にすぐに臨時で囲い堰(かこいぜき、コファーダム)を建設する計画を策定しているとも伝えた。
シロタ総裁がテレビ番組「統一ニュース」にて発言した。
シロタ氏は、「今日、私たちは、発電所が爆破された場所を塞げるようにするために、(貯水)池の上部に囲い堰(かこいぜき)を緊急に建設して被害を除去する関連の決定を設計研究所と策定している。それは約2か月必要だ。現在、プロジェクト決定の策定が行われており、設備、機会、機構面の必要な物が定められ、材料が準備され、費用と時期が計算されている」と発言した。
同氏はまた、脱占領後にウクルヒドロエネルホ社はすぐに囲い堰を作り始める準備ができるとし、設計、建設はウクライナが行うと述べた。同氏は、「私たちには十分な力と可能性と現代的な機材がある」と伝えた。
さらに同氏は、水位上昇のピークは過ぎているとしつつ、同時にカホウカ貯水場からの水の流入はまだ続くと指摘した。そして同氏は、結果として危険水位である12.70メートルに達しつつあり、達した後は、発電所より上流では、ザポリッジャ原子力発電所の冷却池のためにも、他の州のための利用のためにも取水はできなくなると説明した。