被占領下ルハンシク州からウクライナ政府側へ囚人54名の引き渡しが実現=オンブズマン

12日、ウクライナ東部ルハンシク州のコンタクトライン沿いのシチャースチャ近郊にて、被占領下で収監されていた囚人54名がウクライナ政府管理地域へ引き渡された。

リュドミラ・デニーソヴァ最高会議人権問題担当全権が自身のフェイスブック・アカウントにて報告した

デニーソヴァ全権は、「本日、シチャースチャ市近くの橋にて、7回目のウクライナ国民囚人の引き渡しが行われた。彼らは、ルハンシク州の占領下にある地域にて懲罰施設に拘束されていた者たち」と書き込んだ。

政府管理地域へ引き渡された囚人の数は54名で、年齢は24歳から61歳まで、出身地はルハンシク州、ドネツィク州、ハルキウ州、ザポリッジャ州、キロヴォフラード州、キーウ(キエフ)市と様々だという。

デニーソヴァ全権は、引き渡しに必要な手続きが終了した直後、引き渡された囚人のうち1名は、刑期終了の関係で、解放されたと伝えた。

同全権は、「また、10件の刑事案件も引き渡された。囚人は、これらをもって裁判所に訴訟・棄却要請を行うことが可能となる。これら国民の司法への自由なアクセスが回復されたことになる」と説明した。

なお、2018年12月から本日までの機関で、ウクライナ国民の囚人が、被占領下ルハンシク州から373名、ドネツィク州から13名引き渡されており、そのうち105名が既に釈放されているとのこと。