欧州評議会議員総会にクリミア先住民迫害問題の議論実施への要望提出

欧州評議会議員総会(PACE)秋会期の議題として、ロシアによるクリミア先住民への政治的迫害問題につき、議論実施の要望が出されている。

13日、PACE広報室が伝えた

発表では、「…ロシアからのクリミア先住民への政治的迫害に関する議論の実施の要望が届いている」と報告されている。

また、アフガニスタン情勢や、ベラルーシからラトビア、リトアニア、ポーランドの国境への移民圧力の増大に関しても、議論実施の要望が届いているとのこと。

なお、PACE秋会期は、9月27日から30日までハイブリッドフォーマット(一部オンライン、一部会場内)で実施される。

これに先立ち、3、4日、被占領下ウクライナ領クリミアにて、ロシア占領機関当局が複数の先住民クリミア・タタール系住民の自宅で家宅捜索を行い、ナリマン・ジェリャル「メジュリス」副代表はじめ、計5名を拘束していた。その後、シンフェローポリ市では、この5名被拘束者の所在を把握しようと集まった住民約60名が占領機関治安当局に数時間にわたり拘束された。

ロシア占領政権のシンフェローポリ氏キエフ地区裁判所は、ナリマン・ジェリャル・メジュリス第一副代表、アジズ・アフテモフ氏、アサン・アフテモフ氏に対して、11月4日までの2か月間の拘禁措置を言い渡している。

ゼレンシキー大統領は、同拘束につき、クリミア・プラットフォームの活動開始に対するロシアの反応であるとしつつ、被拘束者を速やかに解放するよう要求している。

本件につき、米国や欧州連合(EU)及び同加盟国は、ロシアを非難するメッセージを発出している。