ウクライナ国境付近の露軍集結は露の対欧州戦略の一部=クレーバ宇外相

ウクライナのクレーバ外相は、ロシア連邦は欧州不安定化戦略の一部として、ウクライナ国境沿いに露軍を集結させていると発言した。

15日、クレーバ外相が、ブリュッセルにおける欧州連合(EU)加盟国外相との朝食会合の結果を伝えた。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

外相は、「訪問の主な目的の一つは、友好国、パートナー国に対して、被占領下クリミアとドンバスの非政府管理地域を含む、ロシア・ウクライナ間国境沿いの治安について報告することである。外相たちに対する私の主なメッセージは、非常にシンプルだ。それは、私たちがロシア軍の集結とウクライナに対する攻撃的な意向を、ロシアの対欧州戦略のその他の要素と別個に見るべきではないということ。(その他の要素とは)すなわち、ポーランドやリトアニアの国境における人工的に生み出された移民危機、欧州に対する武器としての天然ガスの利用、EU諸国、各国政府、社会の間の対立を深めることを目的とする非常に集中的な偽情報キャンペーンのことだ」と発言した。

外相は、EU加盟国の外相たちは、ウクライナへの完全な支持、ウクライナとの連帯を表明したと述べ、またウクライナからは、EUが現状においてウクライナに対して供与し得る実際的支援についての見方を示したと発言した。

加えて外相は、「彼らがロシアに対して送り得る最良のメッセージは、行動である。あなた方がロシアに対する新しい制限措置を準備し始めるだけでも、それはロシアにとってシグナルとなる。ロシアが前へ進むことを決めた場合のその侵略の対価が同国にとって受け入れられないものとなるように、速やかに決定を採択できるよう準備するのである。ロシアは、欧州が言葉を行動へと移すことができないことを期待している。私は、EUの最善の利益となるのは、ロシアが間違っていることを証明することだと思っている」と強調した。

なお、クレーバ外相は、現在ブリュッセルを訪問している。同訪問中、外相は、EU諸国の外相、北大西洋条約機構(NATO)幹部と会談する予定である。また、12月に予定されている東方パートナーシップ(EaP)首脳会談の準備の一環で、EaP参加国外相との会談も行われる。