ゼレンシキー大統領、フォンデアライエン欧州委員長とエネルギー安全保障と東部治安情勢につき協議
ゼレンシキー大統領は17日、フォンデアライエン欧州委員長と電話会談を行い、ウクライナ東部の治安情勢につき報告した。
ウクライナ大統領府広報室が伝えた。
発表には、「大統領は、委員長に、ウクライナ国境周辺の緊張に関連したウクライナ東部の治安情勢の展開と、平和的情勢解決を目的としたウクライナの努力について報告した」と書かれている。
また、発表によれば、ゼレンシキー大統領は、ウクライナの主権、領土一体性への揺るがぬ支持、特に、最近のフォンデアライエン委員長のワシントン訪問時の堅固なシグナルにつき謝意を伝えた。
両者は、欧州連合(EU)加盟国とベラルーシの国境とウクライナ・ベラルーシ間国境の情勢激化につき協議した。発表には、「両者は、現状はハイブリッド攻撃であり、共通の努力と連携が必要だと指摘した」と書かれている。
また、ゼレンシキー大統領は、欧州委員長に対して、ウクライナがベラルーシ国境の安全を強化するためにとっている行動を報告した。その際、両者は、ウクライナとEUの間の移民分野における協力の拡大の手段や、ウクライナ・ベラルーシ間国境の設備整備のためにEUの支援を得る可能性につき協議した。
加えて、両者は、欧州のエネルギー安全保障問題についても詳細に協議し、その際ゼレンシキー大統領は、「ノルド・ストリーム2」プロジェクトは何よりも欧州全体にとっての安全保障上の脅威だと強調した。
その際、ゼレンシキー大統領は、欧州のエネルギー危機を防ぐための提案を複数伝えた。特に両者は、エネルギー安全保障強化のための地域プラットフォームの創設案を協議した。
ゼレンシキー大統領は、ウクライナは自国領を通る天然ガスの輸送量を下げる準備があり、また戦略的燃料備蓄のために、自国の地下貯蔵施設を提供する用意があると伝えた。
大統領は、EUに対して、第23回ウクライナ・EU首脳会談時の合意履行の一環で、10月末に6億ユーロの財政支援第2トランシュが支払われたことにつき、謝意を表明した。