ウクライナ国会、大統領による戒厳令発令を確定

ウクライナ最高会議(国会)は24日、ゼレンシキー大統領によるウクライナ全土に戒厳令を敷く大統領令を確定する決定を採択した。

フェージル・ヴェニスラウシキー最高会議議員(国家安全保障・国防・情報委員会委員)がウクルインフォルムにコメントした。

ヴェニスラウシキー氏は、「最高会議により確定された。会議には、国家安全保障国防会議(NSDC)書記がいた」と発言した。

また、与党「人民奉仕者党」のパウロ・フロロウ議員は、同決定は約300名の議員が支持したと伝えた(採択に必要な過半数は226)。

これに先立ち、ロシア連邦のプーチン露大統領は24日、ドンバス保護を目的とした特別軍事作戦実施に関する決定を採択した。

ウクライナのゼレンシキー大統領は24日朝、ロシアがドンバス地方での軍事作戦を開始し、ウクライナの軍事インフラを攻撃、国内複数都市で爆発音が聞こえると伝えた上で、全土で戒厳令を敷くと発表していた

ウクライナ外務省は、「ロシア軍は、一時的被占領下ドンバス・クリミアや、北東地域(編集注:ベラルーシ)を含む、さまざまな方向から、ウクライナの平和な町への攻撃を行っている。これは、戦争行為であり、ウクライナの主権と領土一体性への攻撃であり、国連憲章と国際法の基本的規範と原則への著しい違反である」とする声明を発出している