ゼレンシキー宇大統領、ポーランド、イタリア、アジア・アフリカの国々のウクライナへの姿勢にコメント
ウクライナのゼレンシキー大統領は23日、ポーランドの支援につき感謝を述べつつ、同時にポーランドを訪問するのは戦争が終わってからだと発言した。
ゼレンシキー大統領がキーウ(キエフ)市内の地下鉄駅で実施した記者会見時にポーランドの記者から、ポーランドへの訪問可能性について質問された際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私はすでに60日間、どこかへ行きたくないか、という質問を受けている。私には(どこかへ行く)権利はない。正直に言えば、行きたくない。ポーランド首脳とポーランドの人々へ最大限の敬意を示しつつも、戦争が終わらない以上、ポーランドへも他の国へも私は訪問する権利を持たない」と発言した。
同時に同氏は、ポーランドの人々が250万人のウクライナの人々を難民として受け入れらたことにつき謝意を表明した。同氏は、「それは甚大な支援だ。それはある民族の別の民族に対する特別な姿勢だ」と発言した。
また同氏は、「私とアンジェイ・ドゥダ(ポーランド)大統領との関係は、武器の観点でも緊密だ。彼は常に私たちを支援してきた。未解決の飛行機のゲシュタルトはある(編集注:ポーランドからの戦闘機供与問題が解決していないという意味)。率直に言うが、その問題は残っている。しかし、ポーランドが私たちのためにしてきたこととの比較で言えば、それは何てことはない」と発言した。
さらに、ゼレンシキー氏は、イタリアの記者の質問に答える形で、「最近、確かに、イタリアは反戦連合に加わった。私は、マリオ・ドラギ首相からの強力なサポートを感じている。彼に感謝している。ウクライナとイタリアの関係はこのような複雑な時に変化した。関係は(それまでも)素晴らしかったが、現在それは中身の満ちたものとなっている。イタリアは、私たちを支えており、政治的にも武器の面でも支えている。そのことを話すことも恐れていない。私は、イタリア、イタリアの人々、首相に感謝している」と強調した。
その他、同氏は、アジア・アフリカの国々のウクライナへの態度について質問されると、「私は、アジアの国々のウクライナへの態度が変わることを強く望んでいる。私は、それらの国々の態度の変化を感じているか? 思うに、人々は確実に(変わった)。それらの国々の人々は、私たちのことをよく理解している。私は、それらの国々の首脳もその姿勢に近付いていると感じている」と発言した。
同時に同氏は、アジアとアフリカの国々が歴史的にソ連、ロシアとの距離が近いことを指摘しつつ、「ウクライナはそれらの国との関係を急いできた。そして、私たちは、首脳たちの姿勢(の変化)を見ている。彼らは私たちの方に傾いている。それは私たちの国家の大きな達成であるが、首脳たちの達成でもある。なぜなら、彼らは声を聞いているからだ。それは困難な課題だ。非常に困難な」と指摘した。
同時にゼレンシキー氏は、アジア・アフリカの国々の首脳が世界秩序を侵してはならないということを目にしているとの見方を示した。
また同氏は、現在、世界各国に駐在するウクライナの大使たちの活動につき、「現在、大使たちには、非常にわかりやすい課題がある。なぜなら、現在大使たちの活動の評価は非常にシンプルだからだ。彼らの課題のナンバーワンは『武器の供給』だ」と発言した。
同氏は、大使たちの活動は終戦後に評価するとしつつ、もし定められた課題の遂行に全く結果を示せていない大使がいたら、「誰も二度目の試みは与えない」と発言した。