岸田日本首相、日本国民にウクライナへの協力に理解を呼びかけ

日本の岸田首相は１１日、ロシアによるウクライナに対する全面的侵略に関する日本政府の立場を説明する動画を公開した。

首相官邸がユーチューブ・チャンネルに岸田首相の動画を公開した。

岸田氏は、「ロシアによるウクライナ侵略は断じて許されません」と強調し、ロシアが無辜（むこ）の民間人の殺害など重大な国際法違反を繰り返していることを喚起した上で、「我々は、この暴挙を決して許さない」ことをＧ７など関係国とともに制裁措置などを断固として示していくと伝えた。

さらに同氏は、今回の侵略により、多くのウクライナ人が被害を受けているとし、国外避難を余儀なくされている人々も多くいることを指摘し、その上で、「我々は、ウクライナの人々を積極的に支援します」と強調した。

岸田氏は、すでに自治体、企業、団体、個人に協力してもらっているとし、謝意を伝えた。

加えて、同氏は、現在の状況は「世界の平和と秩序を守る正念場」だと強調し、世界の人々と連帯し、日本も役割を果たしていく必要があると説明した上で、国民に理解と協力を呼びかけた。

これに先立ち、岸田首相は８日、ゼレンシキー宇大統領も参加したＧ７首脳テレビ会談に出席した際、日本もロシア産石油の原則禁輸措置を取ることにしたと発表していた。

また、同日採択されたＧ７首脳声明では、首脳たちはロシアの侵略を受けるウクライナへの支持とロシアへの圧力を強めるための更なる措置を表明していた。