米英、ウクライナ軍外国人軍人への「死刑判決」にコメント
ブリンケン米国務長官は9日、ロシア武装集団「DPR」の偽「裁判所」がウクライナ軍所属外国人軍人3名に対して「死刑判決」への懸念を表明した。
ブリンケン米国務長官がツイッター・アカウントにてコメントした。
ブリンケン氏は、「私たちは、偽『裁判』の報告とウクライナ軍に属する合法的戦闘員への判決を深く懸念している。私たちは、ロシアとその取り巻きに対して、与えられている捕虜の権利・保護を含む国際人道法を尊重するよう要請する」と書き込んだ。
トラス英外相は、ツイッター・アカウントにて、同「判決」を非難した。
トラス氏は、「私は、ロシアの取り巻きたちがウクライナ東部で拘束したアイデン・アスリン、ショーン・ピナーへの判決を断固として非難する。彼らは捕虜である。それは、完全に違法なフィクション判決である」と強調した。
さらに、同氏は、被拘束者の家族と思いをともにしているとし、彼らをサポートするためにあらゆる可能なことを行い続けると伝えた。
これに先立ち、9日、ウクライナ東部のロシア武装集団「DPR」の「裁判所」がウクライナ軍に所属して銭湯に参加していた外国国籍者3名に対する「死刑判決」を言い渡していた。
武装集団構成員は、英国国籍のショーン・ピナー、エイデン・アスリーン、モロッコ国籍のブラギム・サドゥンの3名に対して、「傭兵、政権奪取を目的とした行為」にあたるとして「有罪判決」を下していた。
英国国籍のピナー氏とアスリーン氏の2名はマリウポリでロシア軍に拘束され、モロッコ国籍のサドゥン氏はヴォルノヴァハで拘束されていた。
ウクライナ外務省は、9日の東部の一時的被占領地におけるウクライナ軍所属外国人軍人への「裁判」は無意味であると指摘した。