23日夜か24日朝のウクライナへのEU加盟候補国地位付与の決定を期待=宇副首相
ウクライナのステファニシナ欧州・欧州統合担当副首相は、ウクライナは欧州理事会会合による同国への欧州連合(EU)加盟候補国地位付与の決定を24日朝に期待しているが、23日夜に採択される可能性もあると考えていると発言した。
ステファニシナ副首相がメディアセンター・ウクライナ=ウクルインフォルムにおける記者会見時に発言した。
ステファニシナ氏は、「私たちは、そのような決定が6月24日の朝に採択されることを期待している。現在存在する高いレベルのコンセンサスを考慮すると、もしかしたら、明日(23日)の夜に採択されるかもしれない」と発言した。
同氏はまた、EUのほぼ全ての首脳が、今日の時点でウクライナへの候補国地位付与のコンセンサスが存在することを認めていると指摘した。
さらに同氏は、ウクライナ政権はすでに欧州委員会が地位付与勧告の文書に記載した条件につき、それらの履行の準備をしているところだと述べ、ウクライナはすでに勧告履行のロードマップを準備しており、もうすぐゼレンシキー大統領に提示され、確定されると説明した。
同氏は、「私たちは、明日と明後日、EU首脳たちが、ウクライナに候補国地位を与えるだけでなく、私たちがEU加盟の方向へ進んでおり、私たちに対して加盟候補国のための財政・経済メカニズムが適用されると明言することも期待している」と発言した。
同氏はまた、加盟候補国地位は重要な政治的シグナルの他にも、ウクライナに対して、EUとの関係における全く別の地位を与えるものだと強調し、これまでウクライナが得ていたのとは全く比べられない規模である、EUの構造基金へのアクセスが認められると説明した。同氏は、「その地位を受け取った後に私たちがアクセス可能となるのは、今日の時点で、数千億ユーロである」と指摘した。
なお、17日、欧州委員会は、ウクライナとモルドバに対して、EU加盟候補国地位を付与することを勧告した。欧州理事会は、6月23、24日の会合にて、同地位付与問題を審議し、付与いかんにつき最終的決定を下すことになっている。
ゼレンシキー宇大統領は、欧州理事会会合に向け、21、22日、EU加盟国の複数首脳と電話会談を重ねている。