ゼレンシキー宇大統領、国連安保理理事会で演説 露の国連での権限剥奪を呼びかけ
ウクライナのゼレンシキー大統領は28日、国家テロを行うロシア連邦の国連総会での権限を剥奪するよう要請した。
ゼレンシキー大統領が国連安全保障理事会のロシア軍による民間人砲撃問題を議論する特別会合の際にオンラインで演説を行った際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私は、あなた方にテロ国家代表団の国連総会における権限を剥奪するよう呼びかける。それは可能だ。ロシアは、安全保障理事会に残る権利はない。その道は、一貫した然るべき政治的意志を発揮さえすれば、思うほどには、厄介なものではない」と発言した。
同氏はまた、国連はすでに、テロ国家の責任を追及するだけの十分な力を持っているとし、国連憲章はロシア占領者のウクライナにおける行為を捜査するための特別国際法廷の設置を定めていることを喚起した。
さらに同氏は、国連憲章は安全保障理事会に「国際平和と安全の維持の主たる責任」を負わせていることを喚起しつつ、同時に、憲章の第2章第6条にて、「この憲章に掲げる原則に執拗に違反した国際連合加盟国は、総会が、安全保障理事会の勧告に基づいて、この機構から除名することができる」と明示されていると伝えた。
他方で同氏は、「ロシアは、国連の基本原則と国際法秩序に違反しているが、今もまだ国際レベルで責任が追及されていない。同国は、今も国連機構に残り続けており、国連安全保障常任理事国という自らの座席の特権を利用している」と強調した。
同氏は、ロシアはウクライナに対する戦争に関して、議論や投票に参加する権利はないはずだと発言した。
また、ゼレンシキー氏は、今次の戦争で亡くなった全てのウクライナ国民のために黙祷を行うよう呼びかけた。