ゼレンシキー宇大統領、ストーレ・ノルウェー首相と会談

写真・動画

ウクライナのゼレンシキー大統領は1日、キーウ(キエフ)を訪問したノルウェーのストーレ首相と会談した。

ゼレンシキー大統領がテレグラム・チャンネルで報告した

ゼレンシキー氏は、「パートナーたちとの会談を続けている。ヨナス・ガール・ストーレ・ノルウェー首相、キーウへようこそ。あなた方の国のサポートは、あなたが今日ウクライナの人々の隣にいることと同様、私たちにとって重要で、価値がある」と書き込んだ。

また、ストーレ首相は、会談後の共同記者会見時に、世界はウクライナにおける戦争への注目を維持すべきだと発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ストーレ氏は、「私は、独立と生存の可能性、自らの名誉を巡る戦いにおいて、ノルウェーのウクライナと同国の人々との連帯を表明するためにやってきた。ウクライナは、自分のためだけに戦っているのではない。それは、全世界の基礎となっている基本原則と、欧州の安全と隣国の安全を巡る戦いなのだ。私たちは、それら全てを心で感じている」と強調した。

同氏はまた、今日チェルニヒウ州にて戦争の凄惨な被害を見てきたと発言した。同氏は、「戦争は、決して心地よいものではない。しかし、私たちは今日、犠牲者、破壊を目にし、破壊の中を生き残った人々、男性、女性、子供たちから聞いた話は、心を砕かせるものであった。私はそれらに全くの衝撃を受けた」と発言した。

そして同氏は、マドリードの北大西洋条約機構(NATO)首脳会談から戻った今、世界に対して、この戦争について忘れてはならないという強いメッセージを伝えたいと述べた。「私のメッセージはこうだ。あなたが戦争に背を向けたい、戦争を忘れたい、戦争に気付きたくないのだとしたら、それは非常に間違った立場である。なぜなら、そんなことをしても、戦争はどこにも消えないからだ。正にそのために、私たちは、ウクライナに、ウクライナの人々に、ウクライナが守り戦っている価値に対して、注目の焦点を維持しなければいけない」と発言した。

ストーレ氏はまた、ノルウェー政府は今後、今年と2023年で計10億ユーロの支援パッケージを提供すると発表した。

さらに、同氏は、会談にて、ウクライナへの天然ガス供給について協議したと伝えた。同氏は、「私たちは、(ゼレンシキー)大統領と、ウクライナが天然ガスも必要としており、依頼があることについて話した。私は、その依頼を私たちの企業へと持って行く。彼らは、できることを全て行なっているし、能力の範囲で活動している。しかし、ウクライナ大統領の要請は、私は持ち帰る」と発言した。

同氏はまた、ノルウェーが欧州の天然ガス需要の約20%を提供していることを喚起した。また、ロシアが全面的戦争を始め、欧州の国々へのエネルギー供給を止め始めた時に、多くの国からノルウェーが義務を履行することは可能かと質問されたと述べた。そして、同氏は、「私は、可能だと述べた。私たちは、採掘を増やせるだろうか? 私は、採掘はすでに最大限だと述べた。しかし、私たちは、欧州へ供給できるように、少し増やすことができるだろう」と発言した