米ホワイトハウス、プーチン露大統領はウクライナで目的を一つも達成できないと指摘

米ホワイトハウスのサリヴァン大統領補佐官(国家安全保障担当)は、プーチン露大統領のウクライナにおける戦争における全ての戦略的計画は失敗しており、ウクライナ国民の抵抗と米国・西側の支援によってクレムリンがその他の目的も達成できないことは明白だと発言した。

11日、サリヴァン大統領補佐官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

サリヴァン氏は、「ロシアはすでに、実質的に、ウクライナにおける全ての戦略的目的を失敗した」と発言した。

同氏はまた、プーチン氏は最初から、キーウ制圧、国家としてのウクライナ破壊、ウクライナ・アイデンティティの抹消、ウクライナをロシアの一部へと変える、といった自らの計画を隠していなかったことを喚起した。

同氏は、「彼らはそれを達成しなかった。キーウは耐え、ハルキウも耐え、オデーサも耐え、大半の領土でウクライナの大都市はウクライナ側の手中にあり、ウクライナの軍人が米国や北大西洋条約機構(NATO)同盟国や世界中のその他の国々のサポートを受けて、それらの町を勇敢かつ見事に防衛している」と発言した。

また同氏は、「ウクライナの人々の強靭さにより、彼(プーチン氏)は今後も自らの最終的目的を達成することはできないだろう」と強調した。

同氏は、ロシアの戦力が、ウクライナ東部の個別の方面で最近「1インチずつ」前に進むことができているが、ウクライナ軍がそのために高い代償を払わせていると指摘した。また、同氏は、西側の制裁によってもロシアが代償を払わせられていることを喚起した。

その上で同氏は、「私たちは、ウクライナ軍人とウクライナ政府とともに、戦場でも協議テーブルでも自らの目標を最終的に達成する戦略作りの作業を継続していく」と発言した。