オレーナ宇大統領夫人、米国会にて演説 ウクライナの人々を守るための武器提供求める
ウクライナのオレーナ・ゼレンシカ大統領夫人は20日、米国国会での演説時、米国による支援に感謝を伝えつつ、ロシアのテロを止めて、ウクライナの人々の平和と命を守るための武器の提供を要請した。
ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
オレーナ大統領夫人は、「私たちは、私たちの共通の価値である人の命と独立を巡る戦いにて、米国が私たちと共に立っていることを心から感謝している。あなた方は、私たちを非常に強力に支援してくれている。ロシアが殺す時、米国は救っている。そして、あなた方はそれを知っておくべきだ。私たちはあなた方に感謝している」と発言した。
同時にオレーナ氏は、戦争はまだ終わっていないと述べ、「私は今、これまでは決して頼みたいとは思っていなかったことをお願いする。私は、あなた方に武器を求める。他者の土地に戦争を持ち込むための武器ではない。自分の家を守るため、その家で生きたまま目を覚ます権利を守るための武器だ」と強調した。
同氏はまた、「ミサイルがベビーカーの子供を殺さないよう、ミサイルが子供部屋を、家族の目的を壊さないように」ウクライナに防空システムを与えるよう求めた。
その他同氏は、米国はテロというものがどういうものか知っており、テロに勝利することを常に望んできた国だと指摘し、「だから、ウクライナ人に対するテロを止める私たちを助けて欲しい! それは、私たちの共通の大きな勝利となる。命、自由、一人一人の人、一つ一つの家族の幸せへの願いという名の下の勝利だ」と強調した。
加えて同氏は、これは自分だけの願いではなく、自身の夫の願いでもあるとし、「私たちは、一人一人の父親、一人一人の母親が、子供に対して『穏やかに眠りなさい』と言えるようになって欲しいのだ。空襲警報も、ミサイルの着弾もこれ以上ないように。これは大きすぎる願いだろうか?」と発言した。
同氏は、ウクライナのファーストレディーとして、米国国会で武器について話す機会があるというのは「最大の平等のあらわれだ」と述べ、「それは自由な人々の平等だ。守っていることを知る人々、何のために生きているのか知る人々の。私は、あなた方が今日、私の声を聞いてくれたと願っている。そして、あなた方の決定が迅速なものであることを期待している」と強調した。
なお、ウクライナのオレーナ・ゼレンシカ大統領夫人は7月18日から米国訪問を行っている。19日には、オレーナ氏は、バイデン米大統領夫妻と面会した。