ゼレンシキー宇大統領、ウクライナからトルコへの穀物を載せた船の到着を報告 「絶え間ない穀物供給が私たちの目的」

ウクライナのゼレンシキー大統領は2日、穀物の絶え間ない、恒常的な供給を保障することがウクライナにとっての重要な目的だと発言した。

ゼレンシキー大統領が2日夜の動画メッセージで発言した

ゼレンシキー氏は、同日ウクライナの穀物を載せた最初の船が黒海の合意された特別な回廊を通り抜け、トルコへ到着したと伝えた。

その上でゼレンシキー氏は、「私たちの目的は現在、1隻の船が出港した時には、もう次の船に積み込みが行われており、他の船が港へ到着するというような、恒常性が生じるようにすることだ。絶え間なく、恒常的にすること。それが、私たちの農産品の全ての消費者が必要としている原則だ」と発言した。

同氏はまた、農産品輸出の再開は、ウクライナにとっても重要だとし、「輸出は、私たちの農家、農業企業が、来年の種まきのための十分なリソースを得るためにも必要なのだ。それは、私たちの国にとっても食糧安全保障の問題なのだ。現在、来年のことも確保されているのである」と強調した。

その他、同氏は、ロシアは、食糧危機を引き起こすために、食糧供給を武器として利用していると指摘し、それは、エネルギー利用の場合と同様で、社会に問題を引き起こしては、その後で政治的妥協を要求するという手法だと指摘した。

同氏は、「それ(その手法)は食糧では機能してはいけない」としつつ、「世界が団結し、パートナーたちが義務を履行すれば、必要な結果に達成することは可能だ。穀物イニシアティブが今後数日、どのように機能するのか見てみようではないか」と発言した。

なお、ウクライナの穀物を載せ、オデーサ港を1日に出港した貨物船RAZONIが2日、トルコ沿岸に到着したことが発表されていた

写真:大統領府