「ロシアの対ウクライナ侵略はアジアの国際秩序の根幹も揺るがす暴挙」=岸田日本首相

日本の岸田首相は23日、ロシアによるウクライナ侵略は欧州のみならず、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす暴挙だと発言した。

岸田首相がウクライナが主催する第2回クリミア・プラットフォーム首脳会談にオンラインで出席し、演説を行った。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

岸田首相は、「ロシアによるウクライナ侵略は欧州のみならず、アジアを含む国際秩序の根幹を揺るがす暴挙」だと発言した。

さらに岸田氏は、日本はクリミアを含めたウクライナの主権と領土一体性を一貫して支持し、一方的な現状変更の試みには断じて反対すると強調した。

また岸田氏は、自身が広島出身であることを指摘し、核兵器の使用、威嚇を決して許さないと強調した。

同時に同氏は、強力な対露制裁を科しつつ、人道支援、財政支援、装備品等提供、物資輸送支援等のウクライナ支援を実施してきたと喚起した。

加えて同氏は、日本はウクライナの穀物貯蔵能力拡大支援や、国際的な食糧危機対応のための追加支援を含め、総額約11億ドルの支援を実施していくと伝えた。

同氏は、ロシアによる侵略が長期化がする中、国際社会が結束して対応することが重要であるとし、インドや東南アジア諸国をはじめとする各地域との首脳との間で、国際社会の原則を守ることの重要性で一致してきたと述べ、また今週末に日本がチュニジアで開催するTICAD8の際にも、アフリカ諸国への働きかけをはじめ、日本は独自の取り組みを全力で行っていくと伝えた。

さらに、同氏は、来年日本がG7の議長国であることを喚起しつつ、ウクライナにおける一刻も早い平和の回復、復興の実現に向け、国際社会と緊密に連携しつつ、日本の経験を生かし、最大限の努力と積極的な貢献を続けていくと発言した。

なお、8月23日、第2回クリミア・プラットフォーム首脳会談がオンラインで開催されており、約60の国・国際機関の代表者が出席している。