「私たちはクリミアの人々に自由を戻し、必ず正義を回復する」=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は23日、ロシアは全面的侵略開始以降、占領するクリミアからウクライナ大陸部分に向けて750発の巡航ミサイルを発射したと発言した。

ゼレンシキー宇大統領が第2回クリミア・プラットフォーム首脳会談での演説の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「2月24日以降、占領下クリミアからロシアにより私たちの国民に対して750発の各種巡航ミサイルが発射された。想像して欲しい。半年で750発だ。それらは少なくとも数百の民間施設、学校、大学、普通の家、病院を破壊したのだ」と発言した。

同氏はまた、ウクライナがクリミアのコントロールを回復することは欧州における歴史的な反戦行動となるとし、それにより安全が取り戻され、正義が確保され、クリミアを現代的世界に再統合することになると指摘した。

さらに同氏は、「私たちはクリミアのウクライナ国民に自由を持っていくし、ロシア占領者による弾圧と侮辱にて苦しんだ全ての人々のための正義を必ず回復する。しかし、勝利のためには、私たちは、今の状態への道がどのようなものであったかを忘れないようにしないといけない。ロシアによる破滅はクリミアの奪取から始まった。クリミアの先住民であるクリミア・タタール人の粛清から始まった。宗教にもとづく弾圧から始まった」と強調した。

加えて同氏は、クリミアからは、ウクライナを支持し、ウクライナ文化を恐れずに守っていた全ての人々が追放されたと指摘し、「殺人、拷問、侮辱、略奪があった。占領者がそれら全てをクリミアにて行ってきたのであり、今も行い続けている」と発言した。

同氏は、ウクライナがコントロールを得ていた頃のクリミアには、権利と自由の弾圧は決してなかったと述べ、「なぜなら、私たちは人々を尊重しているからだ」と強調した。

なお、8月23日、第2回クリミア・プラットフォーム首脳会談がオンラインで開催されており、約60の国・国際機関の代表者が出席している。