「私たちには長期的に努力を続ける用意がある」=マクロン仏大統領、欧州のウクライナ支援を確約
フランスのマクロン大統領は23日、ロシアは国際法上の自らの義務を履行し、戦争を止め、ウクライナ領から軍を撤退させねばならないと発言した。
マクロン仏大統領がウクライナが主催する第2回クリミア・プラットフォーム首脳会談にオンラインで出席し、演説を行った。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
マクロン氏は、「8年前ロシアはウクライナ領の一部を違法に併合し、国際法の根源的規範を侵害した。(中略)フランスは常にウクライナの独立、主権、領土一体性を支持してきたし、今後も支持していく。(中略)ロシアに対して、同国の国際法遵守の義務を喚起したい」と発言した。
同氏はまた、ロシアが占領し始めた後のクリミアにおける人権侵害状況の悪化について強調した。
さらに同氏は、「1年前、私たちは集まり、クリミア併合を非難した。ウクライナは外交の道を選んだが、ロシアは戦争の道を選んだ。そして、またしても国際法の規範を侵害し、2月24日に全面的侵攻を開始したのだ」と発言した。
同氏は、フランス、欧州連合(EU)、その他の同盟国はウクライナとウクライナの人々をの侵略者との戦いを今後も支持し続けると確約し、「私たちの決意は不変だ。私たちは、長期的展望で努力を続ける用意がある」と明言した。
同氏はまた、ロシアの対ウクライナ戦争は、世界中の国々に関係することだとし、なぜなら同戦争は国際法、国際秩序の不安定化に関係しており、人道的被害、エネルギー分野、食料分野の被害を出しているからだと指摘した。
同氏は、それら全てがロシアが取った選択の結果、2月24日にウクライナを攻撃するという選択の結果だ。(中略)ロシアは、国際法原則から離れ、それに違反したのであり、私たちはそれを弱さだとみなしている。(中略)私は、ロシアに対して、軍事行動を停止し、ウクライナ領から部隊を撤退させるよう改めて呼びかける」と発言した。
なお、8月23日、第2回クリミア・プラットフォーム首脳会談がオンラインで開催されており、約60の国・国際機関の代表者が出席している。
写真:大統領府