「私たちはどの国とも相談することなくあらゆる手段でクリミアを取り戻す」=ゼレンシキー宇大統領

ゼレンシキー大統領は23日、クリミア奪還につき、ウクライナはどの国とも相談することなく、自分で決めるあらゆる手段でもってクリミアを取り戻していくと発言した。

ゼレンシキー宇大統領がクリミア・プラットフォーム首脳会談後記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「私たちはクリミアを取り戻す。なぜなら、それは私たちの領土だからだ。私たちの決めるあらゆる手段でもって取り返す。自分たちで決める。世界のどの国とも相談はしない」と強調した。

同氏はまた、ウクライナは、他国領だろうと、被占領下にある自国領だろうと、民間人への攻撃は行わないと指摘した。同氏は、「私たちは何をしているか知っている。私たちは、一時的被占領地のどこに軍事施設、倉庫、その他の物があるか把握している。そこでは、ウクライナ軍人が計画にしたがって活動することができる」と発言した。

記者から、あり得るクリミアの脱占領手段は、政治・外交手段なのか、軍事的支援を得た手段なのか、との質問に対して、ゼレンシキー氏は、「この問題に終止符を打つための手段を私たちは選ばない」と返答した。

その上で同氏は、「昨年は、状況が異なった。ロシアによる対ウクライナ全面的戦争はなかったのだ。ウクライナは常に外交への準備があると示してきたし、それを希求している。私たちは、人々が死ぬことを望まない…。私たちは3年間、それを試みてきたが、…しかしそれら全てがどのように終わったのかは、ご覧の通りだ」と発言した。

また同氏は、クリミア・プラットフォーム首脳会談は昨年始められたものであることを喚起した。そして、「ところで、私たちは今日、クリミア・プラットフォームは、国々の私たちへの姿勢やを示すリトマス試験紙だと話していた。私たちの外交チームの活動もまた、この1年でがらっと変わった。(編集注:去年参加した国・機関は)46だったが、代表は、様々な国、主に欧州大陸の国々だった。今回は、全世界から約60で、アフリカ大陸からも出席があったし、南米からも出席があった」と発言した。

同氏は、「首脳会談は、世界の政界に入ったのだ。私たちは、クリミア問題を取り戻した」と強調した。

これに先立ち、8月23日、第2回クリミア・プラットフォーム首脳会談がオンラインで開催された