露宇戦争は新しい局面に入っており、前線の戦力バランスは変わっている=EU上級代表

ボレル欧州連合(EU)上級代表は、ロシアの対ウクライナ戦争は新しい局面に入っていると指摘し、西側諸国の軍事支援によりウクライナはロシアの進軍を止めることができ、前線における力のバランスは変わってきていると発言した。

ボレル上級代表が24日のウクライナ独立記念日に際して欧州対外行動庁のウェブサイトに公開したテキストに書かれている

ボレル氏は、「この戦争の6か月間で、ロシアはウクライナ領の20%とかなりの黒海沿岸を占領した。同時に、現在、戦争は明らかに新しい局面に入っている。西側の軍事支援のおかげもあり、ウクライナはロシアの侵攻を止めることができ、最新の報告によれば、同国南部のヘルソン周辺をはじめ、一定の地域を解放もできた。ロシアに違法に占領されている領土の深い地点にある弾薬庫と軍事基地に対するいくつかの効果的な行動が行われた」と指摘した。

同氏はまた、これらの攻撃はロシア軍に間違いなく象徴的かつ心理的影響を与えており、同時にウクライナ人の士気を強めるのにも寄与していると発言した。

そして、同氏は、「現場の力のバランスは、どうやら変わってきているようだ。ゼレンシキー大統領が昨日クリミア・フォーラム(編集注:クリミア・プラットフォーム首脳会談)で述べたようにウクライナ人は、かつてないほどに、決意を持って自らの国土を完全に取り返すつもりだ。であれば、私たちははっきりしなければならない。ウクライナは、そのことを実現するために私たちの支援の受け続けるに値する。今重要なのは、ロシアの対ウクライナ侵略は2月24日に始まったのではなく、クリミア半島違法併合の日に始まったということを覚えておくことである」と強調した。