ザポリッジャ原発にはIAEA代表者2名が常駐する=グロッシーIAEA事務局長
1日にロシアの占拠するウクライナ南部のザポリッジャ原子力発電所を訪れたグロッシー国際原子力機関(IAEA)事務局長は2日、IAEA調査団の原発訪問後、6名のIAEA専門家が原発敷地に残ったと述べ、さらに今後、2名の専門家が同原発で恒常的に活動を行っていくと発言した。
グロッシーIAEA事務局長がウクライナ出国後のウィーン空港での記者会見時に発言した。
グロッシー氏は、「私たちの6名の専門家がそこ(ザポリッジャ原発)に残った。彼らは私たちが昨日始めた作業を続けていく。そして、その後、私がキーウや、ザポリッジャ原発訪問後や原発内で述べたように、私たちは現地に恒常的プレゼンスを作り出しており、今後は2名の専門家が現地で作業を続けていく」と発言した。
その際同氏は、2名のIAEA専門家が原発に常駐することはウクライナ側もロシア側も同意したと述べた。また同氏は、他の4名はおそらく来週同原発を去ると伝えた。
同氏は、残る2名の専門家は「非常に経験のある人物」だとし、両名の原発常駐により、IAEAは原発の状況に関する情報を常に得られるようになると発言した。
1日、ロシアの占拠するウクライナ南部のザポリッジャ原子力発電所の調査を行った国際原子力機関(IAEA)調査団は、調査実施後、現地を立ち去っていた。